こんにちは。無料メルマガ「速効!!よい子」で、真剣に子育てを考えている人に教えたい、子どもをよい子にする方法をお届けしている増田浩二です。
きょうは私のメルマガから、「子どもの心を強くするお父さん、お母さんの姿勢」について事例をもとにお話しします。
いつも「見ているよ」のサイン
1年生のA君、B君が学校の帰り道、田んぼに石を投げ入れてしまいました。
次の日、それを知った担任の先生は、ふたりに事情を聞き、それが事実だとわかったので、いけないことだと注意し、ふたりの子の連絡帳にふたりがしたことと指導の内容を書きました。
翌日A君は、お父さん、お母さんの書いた返事で埋められた連絡帳を、担任のところに持って来ました。
そこには
- 大変申し訳ないことをした。
- それがいけないことだと、家でもじっくり話して聞かせた。
- 自分たちも田んぼの持ち主にあやまりたいので、そのお宅を教えてほしい。
- 自分の息子はまだ幼くて、これからもまちがったことをすると思うので、そういうことがあったら、今回のように指導していってほしい。
という旨のことが書かれていました。
担任は、「すぐに息子さんに話をしてくれてうれしいです。すぐに話をするのがとても大切なことだからです。いたずらは悪いことでしたが、あなたが大好きだから、いいこともわるいことも、お父さんとお母さんは全部見ているよと伝えられるよい機会になりましたね。田んぼの持ち主の方には、教頭先生が謝ってくれたので大丈夫ですよ」と返事を書きました。
B君のお父さん、お母さんからは、その日連絡がありませんでした。
担任は心配していましたが、3日ほど経って、A君と同様のお返事が書かれた連絡帳をB君が持って来ました。
「どちらのご両親も真剣に子どもを育ててくれている」と担任は安心していました。
ただ、このわずか3日間の差は、子どもの成長に与える影響がとても大きいということを、機会を見つけて、お父さん、お母さんに話していきたい、とも言っていました。
もしかしたらB君は、3日間連絡帳を親に見せなかったのかもしれません。
でも、「きょうはどんなことがあったの?先生からのメッセージはないの?」と子どもに尋ねることも、「いつも見ている」のひとつだと考えたいと思います。
10歳の節目を越えると、親の干渉を煩わしいと思う時期もやってきます。
親としてはちょっぴり寂しい時期ですが、永遠に続くわけではないので、その時期の「いつも見ているよ」のサインは、遠くから送り続けてください。
反抗期でも、親の「見ているよ」のサインは、お子さんの心を強くしています。
- image by:Unsplash
- ※掲載時の情報です。内容は変更になる可能性があります。