僕なりの対処法は…
とはいえ、書いたりつくったりしたものに対して思い入れがないわけではありません。前述したように褒められること自体は本当に嬉しくてモチベーションが上がります。
嬉しい言葉は嬉しいまま受け取って、相手にも嫌な思いをさせないために、現在は自分なりに3つの対処法を行っています。
対処法1.嬉しい反応を真似してみる
1つ目の対処法は、「自分が誰かを褒めた時に相手にされたら嬉しい反応をしてみる」です。
自分でも誰かの作品に心を動かされたり、してもらったことに感謝したり誰かの仕事に感心して相手に言葉で渡すことがあります。そのときに相手がしてくれたら嬉しい反応や、実際に誰かを褒めたときにされて嬉しかった反応を、自分が褒めてもらえたときにするという対処法です。
相手のためと思うと、少し自分の自己肯定感の低さでとってしまう行動を抑えることができました。
僕の場合は、ポジティブに返事をしてくれたときや、褒めたことで喜んでくれたときに「嬉しい」と思ったので、開口一番に「ありがとうございます」と必ず言うようにしました。
まずはお礼。相手への感謝を伝えれば、その後に続く言葉もポジティブなものを選びやすくなります。
2.自分と作品・成果を切り離す
これは、以前とある人からもらったアドバイスで、照れ隠しにも使えます。褒めてもらえたことを自分以外のものとして一緒に褒めてみましょう。
「あれいいですよね」「僕も気に入ってます」と自分自身を褒めて言葉にしてみると、作品や成果に対して肯定的に考えられる気がしました。これは実際使っている人が多いように感じる反応です。
3.言い替える
どうしても「そこまでの出来ではないです」と考えてしまうときには、そのまま言わずに言い方を替えてみました。
「ありがとうございます。まだまだかもしれないですが、全力で取り組んだので嬉しいです」なんて言い替えると、前向きな印象になりませんか?
成果自体を肯定できないときは、過程を肯定してみると言い替えやすいと思います。もしくは「つくっていて楽しかったので嬉しいです」と実際につくっている最中の心境を「楽しかったから」「難しかったから」と言うと作品への思い入れが伝わると思います。
僕もよく使います。これならば褒めてもらえた感想も添えることができるのではないでしょうか。
さいごに
1〜3の対処法はトレーニングのようなもので、続けていると褒められたことについての対応が少しずつ自分で満足がいくものになっていきました。「もしかしたらそれに伴って、自己肯定感もちょっとアップしたかも」なんて感じています。
最近は自分の作品ができたときに「いいものができた!」と言葉に出せるくらいになりました。たぶんお世辞を真に受けることと同じくらい、自画自賛することも恥ずかしいとどこかで思っていたんだと思います。
だけど、自画自賛は恥ずかしいことでもなんでもないんです。自分で自分の作品や成果を褒めるということは、自分で自分を認めること。他者からの評価と同じくらい自分からの評価は大切なんだと思います。
褒めてくれたことに対してうまく返すことは、自分にとっても相手にもとってもいいこと。嬉しいことは嬉しいままに受け取って、大切にしていきたいなと思います。
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