「見捨てられ不安」の解決策
まずは、「自分は見捨てられ不安を持っている」ということに気づくことが何よりも大切です。なぜなら、見捨てられ不安に気づくことで客観的になれるからです。
先ほどお話ししたように、見捨てられ不安が強い方は、恋人からLINEの返信がこない場合、ものすごく不安な気持ちになってしまいます。
そして、「浮気をしているんじゃないか」とか「自分は遊ばれているだけかもしれない」など、ますます不安になるようなことを想像してしまいます。どんどん悪い方へ悪い方へと考えが浮かんできてしまうのです。
だけど、これは見捨てられ不安からくる勝手な妄想かもしれないと気づくことができれば、客観的に考えることができるようになります。
客観的になることで、物事を冷静に考えることができるので、ネガティブな考えも止めやすくなるとということですね。
先ほどのLINEの返信に関しても、「相手は本当に仕事で忙しくてLINEの返信ができないのかもしれない」という冷静な考え方ができるようになるということです。
あるいは、LINEの返信のことを考えるのやめて、全く別のことを考えるという選択もできるようになるということですね。
すぐにはこのように客観的に物事を考えられなくても、繰り返しトレーニングすることで、少しずつできるようになっていくと覚えておいてください。
この見捨てられ不安は、根底には幼少期のころの親子関係による愛着の問題が原因になっていることが多いです。なので、先ほどお伝えしたように、客観的になるくらいでは根本的な解決にはなっていないのではないかと思われる方もいらしゃるかもしれません。
ただ、客観的になることでうまく自分自身をコントロールできるのであれば、それで十分だと私は思っています。
「客観的になるくらいでは、全然改善されない」という方は、心理セッションを受けられるのもいいかと思います。
だけど、最初から完璧を目指すのではなく、まずはできることからやってみるのがいいのではないでしょうか。
最初の一歩としてまずは、見捨てられ不安があるということに、気づくことが何より大切だということですね。
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