SNSの裏アカウント、通称「裏アカ」とは「主ではない秘密のアカカウント」という意味。
この裏アカについて、株式会社アップデイトが日本全国在住の10代〜60代1,133人を対象に実態をアンケート調査。「裏アカを所持している?」「何のために?」「メリットデメリットは?」など、さまざまな実態が浮き彫りとなりました。
20代は96%も「秘密主義」?年代別裏アカ所持率
「SNSで複数アカウントを所持しているか?」と質問を投げかけたところ、全体でも約60%の方が「所持している」と回答。
特に10代、20代、30代ではそれぞれ83%、96%、86%で「所持している」と回答しており、かなりの確率で複数アカウントを持っていることがわかる結果となりました。
また意外なのは50代、60代。SNSに疎そうなイメージのこの年代でも、60%近くが複数アカウントを所持していると回答しており、年代問わず裏アカの必要性は想像以上に高いといえるでしょう。
裏アカ所持率No.1はTwitter
また、どのSNSで裏アカを所持しているかという質問のトップは「Twiiter」。次いで「Instagram」が後ろにつけ、そのほかはYouTube、LINE、TikTokと続いています。
特にTwitterの複数アカウント持ちはほとんど年代でもダントツで多いですが、10代のみInstagramが上回る結果に。年代によって主として使用しているSNSが違うことが一因としてあげられるでしょう。
また、裏アカを「持っている」と回答した人に対し、「いくつ所持している?」と質問したところ、Twitterでは5個以上所持しているといった人がなんと約20%。
それだけでも数が多いように思いますが、なかには「11個アカウントを所持」というツワモノも。この結果からTwitterは特に複数アカウント作りやすいSNSだということがわかりますね。
なぜ裏アカを所持しているの?その理由とは
「なぜSNSで複数のアカウントを持っているのか?」という質問に対し、最も多い回答は「趣味に関する情報収集をしたいため」。
次いで「周りの友人に趣味のことについて知られたくなかったため」となっており、プライベートでも趣味は別物として情報発信、収集をしたいと考えられているのが大きな理由と言えそうです。
裏アカを所持している人は趣味に関するアカウントを主となるアカウントとは別で持っている場合が多く、うまく切り分けてして情報収集・発信を行っていることがわかる結果となりました。
Twitterは約40%も…オタ活用アカウントが上位に
続いてTwitterのみでどのような目的で、Twitterに裏アカを作成したのかを質問すると、1番多かったのが「プライベート用」のアカウント、2番目に多かったのが「オタ活用」のアカウントという結果に。
Twitterは特にアカウントを作成しやすい上に、アカウントに閲覧制限をつけられるため、ビジネス用とプライベート用で分けている方が多いことが見受けられました。
また、Twitter利用者の10代・20代は約40%が「オタ活用」アカウントを所持。Z世代にとって特にオタ活は、自分自身のパーソナルスペースだと考える人が多く、裏アカとして情報収集・発信をしていることがよくわかる結果となりました。
愚痴用Instagramは17%
またInstagramでは、1番多かった裏アカ利用目的が「プライベート用」、次いで「見る専門用」「情報収集用」という結果に。
特に面白い結果となったのが、10代で17%もの人がInstagramで「愚痴用」アカウントを持っているということ。
ほかの年代の「愚痴用」Instagramアカウントの平均所持率は2%ですが、10代はほかの年代よりも「つぶやく」というTwitterに近い感覚でInstagramを利用していることが多いため、裏アカとして「愚痴用」アカウントを作成していると考えられます。
裏アカを持つデメリット
では裏アカを持つデメリットとはどんなことがあげられるのでしょうか?
最も多かった理由は「アカウントを使い分けるのが面倒くさい」。なんと半分を占める51%もの割合で、そのように思われているということがわかりました。
また「パスワードがわからなくなる」「通知が多い」など管理上の問題も。さらに「知られたくない人に知られた」など周りの目を気にしてアカウントを使い分けたかったのに、うまくいかなかったなどSNSならではの悩みも聞かれました。
裏アカウントを持つことは、便利である反面、気をつけなくてはいけないも多く面倒であるのも事実。必要に応じてうまく使い分けることが必要なようです。