子どもの進路に対するよりよいアドバイスとは
過去のメルマガで、娘が前に高校で、職業適性検査を受けて自分の将来の仕事について、考えを巡らせていると書きました。
また、もうすぐ大学2年になる息子は来年度の履修科目を考えています。
履修について、友達と電話で話をしていて友達は「どれが楽勝科目かな?」と言っていたみたいなんですが、息子が
「自分は楽勝科目とか取るつもりない。自分がおもしろそうと思う科目しか取らない。楽勝とか思って、実際楽勝かどうかわからないし楽勝じゃなくても、自分が興味があって取ったんだったら納得できるから」
なんて真面目なことを言っていて、驚きました。
そんな娘とか息子の様子を見て、「高校・大学時代の自分ってなんて愚かだったんだろう」と残念に思っちゃったんですよね。
高校時代は自分の通っている中高一貫校の系列大学には行きたくなく、高2のときから憧れの大学目指して一生懸命勉強していたので、まあよしとしましょう。
でも、大学時代は必修以外は楽勝科目だけしか取らず、3年生から母に勧められたからという理由で、特に興味があった訳ではないのに、公認会計士試験の勉強をずっとして大学はほとんど通わず…。
会計士って、特になりたいと思わないで、なんとなくよさそうな資格だからって勉強をはじめる人が多いので、あるあるなんですが。
なんて自主性のない大学生だったんだろう…。と思います。
それに、世の中にどんな仕事があるのかよく知らなかったし、わかろうともしなかった。
もっと真面目に自分の人生を考えて、大学で自分が興味ある勉強とかしていたら違う人生だったかなーって思っちゃいますね。
どれもこれもやっぱり「私は一生、働いていくんだ」という覚悟がなかったからだと思うんですよね。
自業自得だから仕方がないですね。
1つ強く思うのは、親のアドバイスを聞いて大学卒業後の進路を決めたってあんまりいいことないなってことです。
親はもう、古い世代の人間ですからね。その古い常識に従って進路を決めたって、将来はいまとまったく変わっていますから。
私が母の勧めでなった会計士も、私が就職したばかりのころは「会計士になれば一生安泰」という空気はあったと思います。
でも、いまは一般企業と変わらず大手監査法人で、最後まで順調に昇進し続けるのはかなり大変です。
親のアドバイスに従うよりも、大学生である子どもの感覚で決めたほうが、将来の状況を敏感に察知できると思うんですよね。
結論として、子どもが大学卒業後の進路などを考えるにあたっては、親がアドバイスするんじゃなくて「子どもに決めさせるほうがずっといい」と、私は思います。
案外、子どもたちはちゃんと自分の将来を自分で考えているようですよ。
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