3.年金で生活できているか否か
誰だって、周囲に自分の家計事情は言いたくありませんよね。たとえ、家族であっても言いたくないものです。
しかし、いざというときに親のお金がまったく残っていないという状況では困ります。
親の年金などの収入に対して、生活費がマイナスになっていないかどうかは、ある程度は把握しておくとよいでしょう。
支出が収入を上回っていると、貯金を切り崩すことになります。在宅での介護が難しくなり、施設に入居させたいけど、「お金がまったくない!」なんて状況になりかねません。
4.所有している不動産
現在、ご両親が住んでいる自宅の土地や家屋がどのようになっているか、ご存じですか?
ご両親が所有している土地と建物なら問題ありません。
しかし、「持家だと思っていたら借りている家だった」「土地を担保にお金を借りていた…」など想像もできないような状態になっている場合も考えられます。
また、不動産を複数持っているなんてことも考えられます。親が住んでいる土地や家屋のことは、あらかじめ知っておくとよいでしょう。
住んでいる家の名義人が誰なのか確認したい場合は、不動産登記証明書で確認することができます。不動産登記証明書は誰でも取得することが可能です。
いまはインターネットでも簡単に申請することができますので、不安な方は一度確認してみるとよいでしょう。
万が一の状態に備えて、親が元気なうちに話し合うことが大切
万が一の状態になる前に備えてできることは、親が元気なうちに「介護が必要になったときどうしたいか」を話し合うことです。
介護は何年、何十年かかるかわかりませんし、介護をするにもお金がかかります。
「まだ自分の親は大丈夫」だと、先延ばしにしないでなるべく早めに親の意向や資産を把握することをおすすめします。
一気に全部を把握するのは難しいでしょうから、ゆっくりと時間をかけて教えてもらうようにするとよいでしょう。
親も、いきなり自分の資産を子どもに開示することに抵抗があるかと思います。そんな場合は、エンディングノートを活用するとよいでしょう。
「最近、エンディングノートというのが流行っていて、私も子どもたちのために書こうと思っているんだけど一緒に書かない?」と提案してみてはどうでしょうか。
エンディングノートは市販のものもありますが、最近ではインターネットから無料でできるものもあります。
今回は、「親の介護が始まる前に確認しておきたいこと」をまとめました。ずっと実家に帰省していない人も、これをきっかけに一度ご両親と話し合ってみてはいかがでしょうか?
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