6歳差の姉弟を育てるママライター、EMIです。子育てと介護に関するコラムを執筆しています。
親が高齢になり、いよいよ意識せざるを得ない「介護」。親の介護を意識し始めたら、親の財産もある程度把握することをおすすめします。
なぜなら、急に体調が悪化して寝たきり状態になったり、知らない間に認知症が進行して「介護に必要な資金がおろせない!」なんて状況になる可能性があるからです。
万が一の状態に備えて、親の資産状況を確認しておくことはとても大切なこと。
そこで、今回は親の介護が始まる前に確認しておきたいことをまとめました。ぜひ参考にしてみてください。
介護が始まる前に確認しておきたい4つのこと
親の介護が間近だと感じたときには、まず親の資産を確認することをおすすめします。
いままで元気だった私の父は、急に体調が悪くなり、いまでは意思疎通が困難な状態に…。母は認知症で、銀行口座の暗証番号すらわからなくなってしまったからです。
また、考えたくはありませんが、万が一急に親が亡くなった場合、遺産を相続することになります。その際に親の資産を把握しておかないと、とても大変な思いをすることになります。
次の4つのことは、親が元気のうちに必ず確認しておくとよいでしょう。
- 親の銀行口座
- 加入している生命保険
- 年金で生活できているか否か
- 所有している不動産
順番に詳しくお話しします。
1.親の銀行口座
親が持っている銀行口座をある程度把握しておくことは、とても重要なことです。
可能なら、いま持っている銀行口座をリスト化してもらうことをおすすめします。
また、それと同時に銀行で「代理人指定手続」も検討してもらうとよいでしょう。
「代理人指名手続」とは、預金者本人が銀行窓口やATMへ来店できなくなったときに、本人に代わって代理人が手続きできるサービスです。
預金者が事前に申し込むことで、家族がATM等で入出金ができる「代理人キャッシュカード」を発行することができます。
このサービスに申し込んでおけば、家族でも必要なお金を引き出すことができるのです。
万が一の状態に備えて、事前に申し込みを検討してもらうとよいでしょう。
また、定期口座を複数持っている場合は、少しずつでもいいので解約してもらうことも検討してもらいましょう。
多くの親は、自分が元気なうちは子どもたちに自分の資産についてはあまり言いたくない場合が多いと思います。
親の体調が急変し意識がなくなったり、認知症が進行しキャッシュカードの暗証番号がわからなくなる…。こんなときは精神的にも辛い状況ですが、入院費や介護費用など必要なお金を支払わなければなりません。
お金の話は切り出しにくいですが、万が一の状態に備えて、ぜひ親と一度話し合っておきましょう。
2.加入している生命保険
多くの人は、生命保険に加入していることが多いかと思います。
保険にも生命保険、介護用の民間保険、個人年金型保険などさまざまな種類がありますよね。
そのなかでも介護用の民間保険は、現在の介護度によっては、お金がたくさん戻ってくる場合もあります。
いざというときに使える介護資金となりますので、事前に加入しているか確認しておくとよいでしょう。
また、親の体調が悪くなり、緊急入院した場合、親に代わって医療保険の請求をすることも考えられます。
そのときに、保険証券が必要になってきますので、親が各保険の保険証券をどこに保管をしているのか事前に確認しておくとよいでしょう。