株式会社R’VIVO(ヴィヴォ)が30歳以上60歳未満の女性全国1,000人を対象に実施した「見た目(顔)とシワ」についての調査では、気になるシワの1位が「口元」、2位が「目の周り」、3位が「おでこ」であることがわかりました。
今回は、これらのシワの原因と解消方法について、株式会社R’VIVO代表取締役で美容のプロ・岩崎るみさんの解説をご紹介します。
考え方が変われば見た目は変わる!
岩崎さんは、「顔は思考でできている」と捉えているとのこと。というのも、顔は表情筋という感情によって動く筋肉で動かされているからです。
つまり、自分の考え方で顔(表情)が作られていき、根本ができあがっていくので、その人の顔はその人の思考そのものなのだそう。
たとえば、ネガティブな感情が起きているとできてしまうシワや顔のトラブルは、ボトックスやヒアルロン酸注射を打てば、一瞬で改善することができます。
しかし、そのシワの原因となっているのは、筋肉の動かし方。ネガティブ思考でいると、表情筋が常に間違ったエクササイズをしてしまいます。
顔は感情で鍛えられているため、感情や思考によって、シワができたり、逆にハリができたりするそうです。
眉間のシワ
眉間のシワは、皺眉筋(しゅうびきん)という眉毛のうえにある筋肉が収縮して鍛えられてることで、そこに溝ができてしまい、シワとなります。
皺眉筋は、嫌な気持ち、不快な気持ち、怒りといったネガティブな感情によって鍛えられ、このような感情がある限り動き続けます。
なぜなら、顔の表情は筋肉で作られているため、感情によって動き、その動いた筋肉の状態がまた感情を呼び起こすから。
つまり、顔の筋肉がその感情によってエクササイズされていることになるので、鍛えられシワができてしまうんです。
眉間にシワが寄っている人が、ボトックスを打ってシワが寄らないようにしても、ネガティブな感情はボトックスで消えることはないので、ボトックスの効果が消えてしまえば、またそこにシワができてしまい、永遠に解決しません。
ボトックスを打ち続づけたり、ごまかすために何かし続けなければならなかったりするため、結局は変わりませんよね。そのシワができる原因を解消してしまえば、ボトックスに頼らなくてもシワができなくなる眉間にできます。
口元のシワ
口輪筋という唇の周りを囲んでいる筋肉がこわばることで、シワとなります。
口輪筋は、口を閉じたり唇を突き出したりする動作を支えている筋肉のため、長期にわたるマスク生活や呼吸などで口元の動きが乏しくなると衰えてしまい、たるみにも繋がります。
話すことがない生活だと年齢とともに緩んで縦にシワが寄って梅干し状態になり、より老けてみられやすいシワもできます。
軽蔑や優越感、さげすみ、冷ややかな気持ち(冷笑)などを含む否定的な感情を常に持っていると、口周りの筋肉は部分的に凝り固まりができます。
それから、不平不満があるときには唇を尖らせ、しぼませたり固く結んだり口角が下がり、ムスッとした表情になるのはイメージできると思います。
やはりこの思考も口周りの動きに影響されやすいため、常に思考のセルフトークで文句ばかり言っていると、口周りの筋肉は不平不満が反映されていきます。口元はまさに、思考や持つ感情が出やすい場所です。
おでこのシワ
前頭筋というおでこの周りを動かす筋肉が凝り固まることで、シワとなります。
この前頭筋は目の周りの眼輪筋と繋がっているため、長時間パソコンやスマホを見続けているなど目の負担(ストレス)がある場合にシワとなります。
さらに、眼輪筋が衰えるとまぶたの開閉がしにくくなるため、無意識のうちに前頭筋を使ってまぶたの開閉をするようになるため、前頭筋に過度な負担がかかり、より深い横ジワとなる場合もあります。
自分が常に感じる「感情」からも表情筋の動きには大いに関係があり、その動きによる筋肉のエクササイズによりシワは作られています。
おでこのシワに関連する自ら持つ感情は、常に何か心配事や不安な気持ち、怖い、悲しいといった感情や驚き(ビックリしやすい)です。
これらの感情があることによって筋肉が常に動かされている状態になるため、凝り固まりやすくなり、筋肉と筋肉の間に溝ができてシワとなります。
そのなかでも、おでこに出やすい顕在的感情の癖は、心理的になんらか「恐怖」を持ち続けている人に多く、おでこの表情筋がエクササイズされやすいため、シワもできやすいのです。
両眉を上げる+両眉を中央に引き寄せる+目を見開く+まぶたに力を入れるというのが代表的な動きですが、「恐怖」とは、不安、不確実、警告などを含む否定的な感情を表します。
また、おでこで見る潜在意識では、「怒り」の感情を出せずに抑えている場合もあります。
目尻のシワ
眼輪筋が硬化することで血流が悪くなり、老廃物が溜まりやすくなることでシワとなります。また、眼精疲労により眼輪筋が衰えてくると、目の下のたるみにも繋がります。
感情に幸福感を持ちやすい人の表情の動きの特徴として、「ほころぶ口元」と「目尻のカラスの足跡」があります。
特に、目の周りの皮膚は顔のなかでも薄く、瞬きで動きやすく、また皮膚も乾燥しやすいため、表面ジワができやすい場所ではあります。
そのため、普段から幸福感を感じやすい、肯定的な感情を持つ人は、喜び、楽しみ、受容、期待、承認、興奮などを含む感情で眼筋が動くため、豊かに感じさせるシワが目尻にできています。
それがカラスの足跡ジワです。本人の捉え方にはなりますが、この場合のシワはほかの部位に比べ、ネガティブな印象を与えるシワではないことが多いです。
幸福の感情をもたらす表情筋の動きは、いわゆる満面の笑顔をしたときに動く筋肉ですが、一方、口の周りの「笑いジワ」が深いにもかかわらず、目の筋肉がさほど動いていない場合は、心から喜びを感じた幸せな感情から動いているのではなく、「作り笑い」というニセの笑顔を常に必要とする思考の癖(裏表)があることを示します。
ネガティブ感情は顔のシワを作るメカニズムなので、その根本を改善しなければ、いくらケアしても表面のシワは解消しません。
見た目を根本から変えることで、その人の幸せに繋がったり、好印象になることで人間関係がまろやかになったりします。感情が変わることで見た目が変わり、人生をも変えていけるため、根本から変えることは非常に大事です。
岩崎るみさんプロフィール
1974年、兵庫県生まれ。延べ4万人のフェイシャルエステで顔に触れてきた実績を持つエステティシャン。株式会社R’VIVO 代表取締役。一般社団法人フェイシャルレメディ協会 代表理事。
大手エステティック会社でエステティシャンとして勤務し、独立。現在は、神戸市内に店舗とスクール兼セミナールームのスタジオの2店舗を持ち、施術者、スクール講師として活動する2法人の経営者。
予防医学、脳科学、心理学、東洋医学の知識を用いて、フェイシャルエステティックのタッチ理論に基づいて技術アレンジをした「フェイシャルレメディ®」「クレンジングマスター®」を開発し、予約のとれないエステティシャンとして、メディアに多数掲載。
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