みなさんは、将来どんな環境で暮らしたいですか?
引越しするのが面倒だったり、住み慣れた家でおだやかに過ごしたかったり…「いまの住まい」で暮らし続けたいという人は多いと思います。
「ハルメク 生きかた上手研究所の調査」でも、「死ぬまでずっといまの住まいに住み続けたい」と回答した人は、半数を超え53.0%。
次いで、「死ぬまでずっといま住んでいる地域に住み続けたい」19.9%、「健康な間はいまの住まいに住み続けたい」18.3%と続き、できるだけいまの住まいや地域で住み続けたい意向が見られました。
いまの住まいに住み続けるためには、リフォームや建て替えなどで維持することが必要になってきますが、経験者はいくらかかったのでしょうか?将来に備えて準備しておくためにも、さっそくチェックしてみましょう。
「いまの住まい」に満足している?不安はある?
いまの住まいに「満足している」27.1%、「やや満足している」39.0%で、合わせて66.0%の人が「満足」と回答。
一方で、いまの住まいの将来について「不安がある」13.5%、「やや不安がある」31.1%と、合わせて44.6%の人が「不安あり」としています。
年齢を重ねることで感じるようになった住まいへの不便や不満については、37.6%が「特にない」と回答。
残りの「不便や不満がある」と答えたかたは、「庭の手入れが大変(22.3%)」「外壁や屋根、窓やドアなどの老朽化が心配(18.8%)」「風呂場の掃除がおっくう(17.7%)」「階段の上り下りが疲れる(14.8%)」「上部や奥にしまった収納物の出し入れが大変(14.2%)」などを挙げていました。
リフォーム総額の平均は?
いままでに住宅リフォームをしたことがある人は、45.3%。住み替えは47.7%、建て替えは14.4%という結果に。
また、過去の経験有無関係なく、今後住宅リフォームをする・したいと考えている人は28.2%と約3割でした。
それに比べて住み替え意向は14.6%、建て替え意向は4.7%と少なくなっています。
最近実施したリフォーム費用を万円単位で聞いたところ、リフォーム総額の平均は約383.0万円。
内訳をみると、自己資金平均が約339.3万円、借入金が約36.7万円、補助金など(返済不要)が約7.0万円。自己資金比率が88.6%となっていました。
この5年間に、住まいに「買い足したもの、買い替えたもの、工事・修繕したもの」の上位は、「トイレのリフォーム(13.5%)」「縦型洗濯機(10.6%)」「外壁の修繕(10.4%)」「屋根の修繕(9.8%)」「給湯器(9.6%)」。
今後やりたいことの上位も、「浴室のリフォーム」「キッチンのリフォーム」「外壁の修繕」「トイレのリフォーム」「屋根の修繕」で、水回りや外壁・屋根の修繕割合が多め。
実施済みと比べて今後やりたいこととして割合が増えたのは、6位にあがっている「二重サッシまたは複層ガラスの窓」でした。
住み替え・建て替えをしたなかで失敗だったこと
最後に、住み替えや建て替えをした人を対象に、失敗したこと・後悔していることを質問。今後考えている人は、ぜひ参考にしてみてくださいね。
「階段の上り下りが大変なので1階で生活できるようにすればよかった(61歳/男性)」
「年齢とともに網戸(手動シャッター)の開け閉めが面倒。1番大きな窓だけでも電動シャッターにすればよかった。壊れやすいと聞いて手動にしたが残念(62歳/女性)」
「1階にしかトイレを作らなかった。夜中にトイレに起きるようになったので2階にもトイレがほしい(66歳/女性)」
「考えられる限りコンセントを多量につけたが、最近のパソコンなどの電源を考えると、まだまだ不足だった。窓も二重ガラスでよかったが、雨戸も電動でつければよかった(75歳/女性)」
「結構庭が広いのでウッドデッキなどにして草取りの軽減策をはかればよかった(75歳/女性)」
「リビングとダイニングをひとつに広くしすぎたため、冷暖房に費用が掛かりすぎる(76歳/女性)」
「耐用年数が長い住宅を選んだのは失敗だった。家族の構成も変化するのでせいぜい30年をめどに建て替えられる家を選べばよかった(76歳/女性)」
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