日本は、地震や豪雨など自然災害が多い国です。記憶に新しいところでは、2024年元旦に令和6年能登半島地震がありました。
いま、防災意識が高まっている方も多いのではないでしょうか。しかし、防災対策をしたいと思っていても何から始めていいのかわからないという方もいるかもしれません。
そこで今回は、暮らしに防災を溶け込ませるコツをご紹介します。
「非常用持ち出し袋」は何をどこに置いておく?
防災対策として、いざというときに持ち出せる「非常用持ち出し袋」と、災害後に家で過ごすための「自宅備蓄用」が必要となります。
「非常用持ち出し袋」を一から揃えるのは面倒…。我が家もそのタイプですが、そのような方は必要なモノが揃った防災セットが便利です。
揃えるモノにずっと迷いながら持ち出し袋を持たない暮らしをするよりも、すぐ揃えられる防災セットに頼ってしまいましょう。
用意したら次に揃えたらどこに置いておくかですが、我が家では持ち出しやすい「玄関」のシューズインクローゼットに置いています。
「自宅備蓄用」ではどんなモノを揃えておくと安心?
さて、意外と備蓄に悩むのが自宅備蓄です。
ここでは、自宅備蓄用として備えておくと安心なモノを紹介しますが、家族構成によって持つモノや量が違うもの。
そこで、私がおすすめしたいサイトが「東京備蓄ナビ」です。
現在、備蓄をされていない方のなかには、どんなモノを何日分備蓄すればよいのかわからない方も多いのではないでしょうか。また、何日分の備蓄が必要と言われても量が想像できず、ピンとこないかもしれません。
東京備蓄ナビは、最初に家族構成や性別、住まいの種類(戸建てorマンション)、ペットを飼っているかの質問に答えるだけで、必要な備蓄品や量を教えてくれる便利サイトです。
たとえば、乳幼児がいるご家庭の場合、通常備蓄に加え、赤ちゃんに必要なモノと持つ量も教えてくれます。
これから備蓄したい方には参考になりますし、いま備蓄されている方も追加購入の目安になります。
自治体の「防災ハンドブック」は捨てずに保管しておこう!
自治体から「防災ハンドブック」が送られてきてはいないでしょうか。このハンドブックは捨てずに保管しておきましょう。
もちろん、届いて中身を見ずにただ保管しておくだけではいけません。本の内容を確認し、いざというときのために備えておくことが大切です。
我が家では、非常用持ち出し袋と一緒に保管してあります。
暮らしに防災を溶け込ませる方法は?
災害が起こると物流がストップしてしまうこともあり、スーパーなどから食品が消えてしまうことも考えられます。
そんなときに役立つのが、食料備蓄です。我が家は東日本大震災があってから、「持たない暮らし」から「ある程度持つ暮らし」にシフトしました。
おすすめ!「ローリングストック」法
「食料備蓄は最低3日分から1週間分」とも言われています。(参考:農林水産省HP)
おすすめしたいのがローリングストック。たとえばパスタやカップラーメン、缶詰、乾物、調味料、フリーズドライのお味噌汁、お菓子など、日ごろよく食べている食品を少し多めに買い置きしておき、日常の食事で使いながら循環していきます。
これによって賞味期限切れを防ぐこともできますし、乾パンなどといった非常食のストックはわずかで済みます。
また、日ごろ食べ慣れている食事は災害時にほっとする瞬間でもあるでしょう。この機会に、ローリングストックで暮らしに防災を溶け込ませてみましょう。
水はどれくらい必要?
水は飲料水と飲料水以外でひとり3リットル程度あれば安心と言われています。(参考:農林水産省HP)
災害時はガスや電気が止まることが予想されます。そんなときに役立つのがカセットコンロとカセットボンベです。こちらも忘れずに持っておきましょう。
なお、乾麺を備蓄では早く茹で上がるタイプを利用するとガスボンベの節約ができます。
賞味期限の切れてしまった水は捨てないとダメ?
捨てなくても大丈夫です。飲料水以外の使い方ができます。
断水したときにトイレに活用したり、掃除に使ったり、レトルト食品を温める際などにも使えます。
もしも備蓄していた水の賞味期限が切れてしまっていたら、飲料水以外の用途として使ってみてください。
家庭菜園も備蓄になる!
災害時は野菜不足になることも。家庭菜園で育てている野菜や果物、ハーブなどはいざというときに非常食として使えます。
日常の暮らしでも自分で作った野菜を食べながら非常食にもなるので、日常に溶け込ませることができますよ。
今年からベランダなどでかんたんな家庭菜園にチェレンジしてみてはいかがでしょうか。