整理収納作業をはじめ、イベントやセミナーの講演やキッチンショールームでの収納コーディネートなどを行なっている整理収納アドバイザーの岩佐です。
暑くなったと思ったら、また肌寒くなったり…「衣替えの時期がよくわからない!」という方も多いのではないでしょうか?
今回は、衣替えにおすすめの時期や衣替えをするメリット、使いやすくなる収納空間づくり、衣替えにおすすめの収納用品をご紹介します。
衣替えをする「メリット」とは
衣替えはただ衣類を替えるだけでなく、ほかにもメリットがあるんです。
まずは、そのメリットからお話しします。
衣類の整理ができる
衣替えは収納空間から衣類を出して行うため、出した際に衣類の整理ができるのがメリット。
サイズの合わないものや流行が過ぎて今後着る機会がないもの、破れや汚れがあって全く着ていない衣類は、今後も出番がないものとして積極的に手放しましょう。
ついでに収納空間の掃除ができる
衣替えを行う際、衣類を出したり衣装ケースなどを移動させたりしますが、このときに収納用品や収納家具、収納空間の掃除を同時に行うことができます。
このような空間は、日々の暮らしのなかでなかなか掃除のスイッチが入りにくい割には意外とホコリが混入しているもの。
衣替えのタイミングで掃除ができるのもメリットのひとつと言えるでしょう。
衣替えで注意すべきこと
衣替えを行ううえで注意すべきことがあるので、お話しします。
衣類は「洗濯」か「クリーニング」で清潔にしておく
衣替えでしまう衣類は数カ月間眠らせることになります。
皮脂汚れなど衣類が汚れている状態で収納をしてしまうと、シミや虫食いなどの原因にもつながります。
衣類をしまう際は洗濯もしくはクリーニングに出して、清潔な状態にしてからにしましょう。
「しっかりと乾燥」させてからしまう
洗濯やクリーニングが完了したら、衣類をしっかりと乾燥させてからしまうようにしましょう。
乾燥があまいと、カビの原因になります。また、クリーニングに出した場合は、衣類に被っているビニール袋は通気性が悪いため外してから衣替えを行ってください。
衣替えにおすすめの「時期」はいつ?
同じ日本に住んでいても、北と南では気温が違うもの。
そこで、日付で合わせていくのではなく、最高気温で衣替えを行うとよいでしょう。
夏
夏服の衣替えは、最高気温が25度以上がおすすめです。
春・秋
春服と秋服は、最高気温が15~20度くらいになってきたら行うとよいでしょう。
春・秋は衣替えの最高気温のタイミングが同じなので、春・秋モノは区別せず一緒に収納されている方もいらっしゃいます。
冬
冬服は、最高気温が15度以下になったタイミングで出していくとよいでしょう。
通年モノ
1年を通して着る衣類もあるはず。このような衣類は衣替えをする必要がありません。
取り出しやすい場所に収納しておくことで使いやすくなります。
衣替えしやすく、使いやすくする収納空間づくり
衣類の収納を押入れにしている場合、押入れは奥行きがあるのでオンシーズンと通年の衣類は「手前」、オフシーズンの衣類は「奥」と、使用頻度で収納を分けると空間が使いやすくなります。
ハンガーにかけると素材が伸びてしまう衣類は、基本畳んで収納し、逆にシワになる衣類はアイテム分けしながらハンガーにかけておくと衣類が見つけやすくなります。
クローゼットは奥行きが押入れほどないため、手前と奥で収納を分けるよりもオンシーズンと通年の衣類は「自分の目線からしたのゾーン」に収納し、オフシーズンの衣類は「手を伸ばす高さ(頭上)」に収納するとグッと使いやすくなります。
衣替えに役立つ収納用品
衣替えでは、収納用品を使うことで衣替えがしやすくなり、数カ月間使われない衣類もホコリやニオイを防ぎながら保管することができます。
ここからは、衣替えに役立つ収納用品の選び方を紹介します。
衣装ケース
押入れやクローゼットなどで、畳んで収納したい衣類の収納に便利なのが衣装ケースです。
衣装ケースは、「引き出しタイプ」や「フタ付きタイプ」があります。
オンシーズンや通年で着る衣類は引き出しタイプにすることで衣類が取り出しやすくなるでしょう。
逆にホコリの混入を極力防ぎたい場合は、フタ付きタイプがおすすめです。
デザインカラーは、半透明や色のついたタイプがあります。半透明は中身が見やすいというメリットがあり、色付きはよりインテリア性が高くなります。中身が見えない場合は、ラベルを貼るとよいでしょう。
衣替えをするとき、衣装ケースを移動させたい場合はキャスター付きを選ぶと移動しやすくなります。
- 整理収納アドバイザーおすすめの衣装ケースは「こちら」
ホコリよけに「衣類カバー」
畳むとシワになる素材は、ハンガーにかけて保管をしておきですよね。
このとき、衣類カバーがあるとホコリやニオイなどがつくことを防ぐことができます。通気性もよいので蒸れる心配もありませんよ。
なお、衣類カバーは一着ずつ被せるカバーと、何着かまとめて被せるタイプがあります。
前者は大切な衣類をかける際に、後者はオフシーズンの衣類をまとめて保管しておきたい際に便利です。
- 整理収納アドバイザーおすすめの衣類カバーは「こちら」
持ち手付き「不織布の収納袋」
畳んで保管したい衣類は、不織布といった軽い素材の収納袋に入れておくと便利です。
クローゼットの枕棚や押し入れの奥で保管したい場合にも、軽い素材なので持ち運びしやすいですし、頭上での使用も安全です。
このとき、持ち手のついたものや衣類の確認がしやすいもの、ラベリングできるものを選ぶと、さらに衣替えがしやすくなるでしょう。
- 整理収納アドバイザーおすすめの収納袋は「こちら」
ハンガーかけのラベリングに「ディバイダー」
ハンガーバーには、コートやジャケット、ワンピース、シャツなど、さまざまなアイテムの衣類がかかっています。
衣類を見つけやすくするためにアイテムごとで分けたら、最後にディバイダーにアイテムのラベルを貼るかマジックで書き、ハンガーバーに取り付けるのがおすすめです。
ほかにも、防虫や湿気対策グッズも使いながら衣替えしましょう!
- 整理収納アドバイザーおすすめのディバイダーは「こちら」
衣替えにはメリットがたくさん!
最近は、ウォークインクローゼットなど収納空間の関係で衣替えをしないお宅もありますよね。
しかし衣替えには、衣類を替えるだけでなくほかにもメリットがあることがおわかりいただけたかと思います。
また、便利な収納用品を活用することで衣替えもしやすくなるでしょう。ぜひ、参考にしてみてくださいね。
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