学生時代に学んでおくべき分野とは?

image by:株式会社R&G
社会人になってから「あの分野、もっと勉強しておけばよかった…」と後悔したことはありませんか?
今回の調査で、特に上位に挙がったのは、日々の生活や仕事に直結する“実践的な分野”。中には、「学校では教えてもらえなかった」という声もありました。
5位 理数系科目(5.0%)
「理数系科目」は、一部の職種に限られると思われがちですが、実は幅広い分野で役立ちます。統計やデータ分析、財務・会計、マーケティングなど、「数字が読めるかどうか」で求められるレベルが変わる場面は多くあります。
「自分には関係ない」と切り捨ててしまった理数系の知識が、のちに進路を狭めることになった…というリアルな後悔も多く見られました。
<回答者の実際の声>
- 「仕事に関係のある理系の分野。とくに物理」(40代 男性)
- 「数学。エンジニアを目指したときに、もっと深く学んでおけばよかったと後悔した」(50代以上 男性)
4位 IT(18.0%)
「IT」に関するスキルは、もはや業界を問わず必須に近づいています。「エンジニアを目指すつもりがなくても、Excel・PowerPoint・メール管理など最低限の操作は必須だった」との声が多く、ITを避けてきた人ほど、後悔の度合いも深いようです。
また「ITに苦手意識があると、何をするにも億劫になる」と感じている人も多く、「触れておけばよかった」という声が印象的でした。
<回答者の実際の声>
- 「ITスキル。どのような職種にも必須になっており、ITリテラシーが高ければ高いほど、効率・効果的な業務の推進ができるからです(40代」 男性)
- 「ITは進化していく一方なので、苦手だと仕事に不利。苦手意識が出ないよう、学生のうちから遊びとして楽しんでやっておくと、人生の選択が広がると思います」(40代 女性)
3位 コミュニケーション(18.5%)

image by:Unsplash
「コミュニケーション」能力は、すべての仕事に共通する“基礎力”。
学生時代には、年齢も価値観も違う先生、先輩、クラスメイトと自然に関われる貴重な機会があります。それにもかかわらず、当時はうまく向き合えず、社会に出てから苦手意識を感じた人も少なくありません。
「伝える」「聴く」「断る」「頼る」など、コミュニケーションの基本動作は、若いうちに経験しておくと、のちのち人間関係に悩みにくくなることがわかりました。
<回答者の実際の声>
- 「人とのコミュニケーションや関わり方。失敗も含めて、もっと経験して学べばよかった」(20代 男性)
- 「コミュニケーション能力。学校はいろんなタイプの学生や先生がいるため、授業だけでなく行事などを通してもっと関わっておけば、スルースキルなどを身につけられていたのではないかと思います」(40代 女性)
- 「コミュニケーション能力。いろんな人と知り合えた機会だったのに、もったいないことをしたと思う」(50代以上 女性)
2位 金融(26.3%)
学生時代には教わることの少ない「金融」。しかし社会に出ると、税金、保険、投資、年金など、“知らないままでは損する”情報があふれています。
後悔の声の多くは、「もっと早く正しい金融知識を身につけていれば、人生設計が違ったはず」というものでした。「お金に振り回されず、自分で管理する力」を若いうちに持てていれば、将来の不安も和らいだかもしれません。
<回答者の実際の声>
- 「ファイナンシャルプランナーの知識をもっていれば、もう少し金銭的に楽に生きられたと感じています」(30代 女性)
- 「『金融』『投資』『税金』の知識。学生時代に教わる機会はあまりないが、大人になると引かれる税金の多さに驚き、節税を考えるようになった。また『投資はギャンブル』というイメージを持っていたので、正しい知識を早い段階で学ぶべきだと後悔した」(40代 女性)
- 「株式投資や投資信託など金融の基礎を若いころに学んで、若いころから「長期」「積立」「分散」の恩恵を受けておくべきだったと猛省しています(50代以上 男性)
1位 語学(41.3%)

image by:Shutterstock.com
「語学」の中でも特に英語は圧倒的多数の人が「学んでおけばよかった」と感じている分野です。
仕事で英語が必要な部署に配属されてからの苦労、昇進・海外勤務のチャンスを逃した経験、英語ができたら副業やフリーランスの幅も広がったのに…といった具体的な後悔が多く挙げられました。
また、IT・マーケティング業界では英語の最新情報を素早く得る力も重要になっており、「語学力=情報力」ともいえる時代。学生のうちに、日常的に英語に触れておく環境に身を置けたことを「活かせなかった」と悔やむ声が後を絶ちませんでした。
<回答者の実際の声>
- 「海外旅行や仕事で使えるので、英語のリスニングとスピーキングはもっと勉強してマスターしておけばよかったと思う」(30代 女性)
- 「英語をもっと勉強しておけば、インターネットの海外サイトを理解できたのにと思います」(50代以上 男性)
まとめ
今回の調査では、「勉強」や「資格取得」のような努力系から、「旅行」「恋愛」などの感情的な体験まで、多くの後悔が集まりました。
けれど、共通していえるのは、「学生時代には可能性があふれていた」ということ。だからこそ、何かを逃したと感じたとき、その思いを「今後の選択」に活かすことが大切です。
もしあなたが今学生なら、この記事を「未来の自分」からのメッセージとして受け取ってみてください。そして社会人であるなら、今からでも遅くないことに、少しずつでも挑戦してみてはいかがでしょうか。
- source:株式会社R&G
- image by:Unsplash
- ※掲載時の情報です。内容は変更になる可能性があります。