獣医師が教える「毎日見るべきポイント」
では、具体的に何をチェックすればいいのでしょうか?
多くの飼い主は「見た目で元気そうか」「よく遊んでいるか」といった外見的な様子を気にしがち。
もちろんそれも大切ですが、獣医師によると「見た目だけで健康状態を判断するのは非常に難しい」のだそうです。
注目すべきは「排泄物」

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獣医師が特に強調するのが、尿と便の観察です。
「見た目では元気そうに見えても、体の内部では病気が静かに進行していることがあります。その変化が最も早く現れるのが、排泄物なんです」
具体的には、以下のような点をチェックするといいそうです。
【尿のチェックポイント】
- 量はいつもと変わらないか
- 色が濃すぎたり、薄すぎたりしていないか
- 血が混じっていないか
- においに異常はないか
【便のチェックポイント】
- 硬さはいつも通りか(下痢や便秘になっていないか)
- 色に変化はないか
- 粘液や血が混じっていないか
- 量が急に減ったり増えたりしていないか
排泄は毎日必ず行われるものだからこそ、観察しやすく、変化にも気づきやすいのです。
トイレ掃除の際に、ほんの数秒でいいので意識して見てみる習慣をつけるだけで、大きな違いが生まれます。
抱っこで「キャン」と鳴いたら“緊急サイン”

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健康チェックの中でも、特に注意が必要なのが「触った時の反応」です。獣医師は次のように警告しています。
「普段はおとなしい犬が、抱っこした瞬間に『キャン!』と鳴いたり、体を触られるのを嫌がったりする場合、どこかに強い痛みがある可能性が高いです。これは緊急性の高いサインの一つと考えてください」
猫の場合も同様で、普段は触らせてくれるのに急に触られるのを拒否したり、うなり声を上げたりする場合は要注意です。
このような反応が見られた場合は、無理に触り続けず、速やかに動物病院へ相談することが大切。
自己判断で「様子を見よう」とするのではなく、プロの目で診てもらうことが、ペットの命を守ることにつながります。
そのほかの「触って気づく」サイン
- しこりや腫れがないか
- お腹が異常に張っていないか
- 触ると嫌がる場所がないか
- 歩き方がおかしくないか
- 毛づやに変化はないか
毎日のスキンシップやブラッシングの時間を、健康チェックの時間としても活用してみてください。愛情を注ぎながら、自然に体の変化に気づけるようになります。
1日に何回チェックするのが理想?

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ここまで読んで、「毎日って言われても、何回も何回もチェックしないといけないの?」と不安に思った方もいるかもしれません。
でも、獣医師はこう話します。
「健康チェックの回数を気にする必要はありません。大切なのは、毎日の生活の中で自然に観察する習慣を持つこと。特別なことをするのではなく、『いつもと違う』に気づける感覚を養うことが何より重要なのです」
つまり、朝ごはんをあげる時、トイレ掃除をする時、一緒に遊ぶ時、撫でてあげる時…そんな日常の何気ない瞬間に、ちょっとだけ意識を向けてみる。それだけで十分なのです。
「いつも」を知ることが第一歩
「いつもと違う」に気づくためには、まず「いつもの状態」を知っておく必要があります。
- いつもの食欲はどれくらいか
- いつもの排泄の回数や量はどれくらいか
- いつもの遊び方や反応はどんな感じか
- いつもの寝る時間や場所はどこか
こうした“日常のベース”を把握しておくことで、わずかな変化にも敏感になれるのです。
まとめ
今回の調査結果から見えてきたのは、以下の3つのポイントでした。
- 毎日の健康チェックを習慣化できている飼い主は約半数にとどまる
- 異変を感じても、まずはネット検索に頼ってしまう飼い主が多い
- 獣医師が推奨するのは、排泄物の観察と日常的な触れ合いでの変化への気づき
健康チェックと聞くと、何か特別なことをしなければならないように感じてしまうかもしれません。
でも実は、毎日のごはんの時間、トイレ掃除の時間、遊びの時間、そして何気ないスキンシップの時間。そんな日常の中にこそ、大切なサインは隠れているのです。
「いつもと違う」ことに気づけるのは、毎日そばにいる飼い主だけ。あなたの目が、あなたの手が、大切な家族の命を守る最初の砦です。
今日から少しだけ、いつもの時間に「観察する目線」をプラスしてみてください。その小さな習慣が、愛するペットの健康寿命を延ばす大きな力になるはずです。
- source:Pets Tokyo株式会社(via PR TIMES)
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- ※掲載時の情報です。内容は変更になる可能性があります。


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