「人生100年時代」と言われる一方で、物価上昇や年金制度の先行きなど、老後のお金にまつわる不安の種は尽きません。「今から備えなければ」と思いつつも、日々の生活に追われて何もできていない…そんなモヤモヤを抱えている方も多いのではないでしょうか。
今回は、株式会社NEXER Groupと企業型確定拠出年金導入支援・人材・コンサルティング『株式会社フューチャー・デザイン・ラボ』が共同で、全国の20代~50代の男女300名を対象に実施した「老後資金への不安と備えの実態」に関する調査をもとに、世代ごとのリアルな本音をご紹介します。
世代が上がるほど強まる不安。50代は半数以上が「とても感じる」

imageby:「株式会社NEXER Groupと企業型確定拠出年金導入支援・人材・コンサルティング『株式会社フューチャー・デザイン・ラボ』による調査」(via PR TIMES)
老後の生活資金に不安を感じている人の割合は、30代以下で57.0%、40代で75.0%、50代では78.0%にのぼりました。老後が近づくにつれて、不安が現実味を帯びてくる様子がうかがえます。
特に注目したいのは「とても感じる」と答えた人の割合です。30代以下では32.0%だったのに対し、50代では54.0%と半数を超えました。漠然としていた不安が、年齢とともに「自分ごと」へと変わっていくのかもしれません。
不安の理由も世代によって異なります。30代以下からは「給料が安い」「将来の年金額が不透明」という声が、40代からは「何歳まで生きるのか、いくら必要かがわからない」という見通しの立てにくさへの声が寄せられました。そして50代になると、退職後の収入減少に物価上昇や医療費負担が重なる「長生きリスク」を挙げる声が目立ちます。どの世代の声にも、思わずうなずいてしまう方は少なくないでしょう。
必要なのは「2,000万~3,000万円」、でも貯められるのは「1,000万円まで」?

imageby:「株式会社NEXER Groupと企業型確定拠出年金導入支援・人材・コンサルティング『株式会社フューチャー・デザイン・ラボ』による調査」(via PR TIMES)
老後に必要だと思う金額は、全世代で「2,000万円以上~3,000万円未満」が最多となりました。30代以下で24.0%、40代で29.0%、50代で33.0%と、世代が上がるほど割合も高くなっています。
いわゆる「老後2,000万円問題」の影響もあり、この金額がひとつの目安になっているようです。
ところが、実際に貯められると思う金額を聞くと、最も多かったのは全世代とも「~1,000万円」。30代以下で46.0%、40代で55.0%、50代で49.0%と、約半数が回答しています。
必要だと思う金額と、現実的に貯められそうな金額との間に、大きなギャップがあることがわかります。目標はイメージできても、そこへたどり着く道筋までは描けていない…この差こそが、多くの人の不安の正体なのかもしれません。
40代の53.0%が「もっと早く始めればよかった」と後悔

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老後資金準備について「もっと早く始めればよかった」と感じている人は、40代で53.0%と最も多く、50代の41.0%、30代以下の34.0%を上回りました。
理由としてはこのような声が寄せられています。
「独身の時に投資など始めておけばよかった」(30代・女性)
「つみたてNISAはもっと早くに始めてたら…」(40代・女性)
「早くから資産運用を始めていれば、現在の貯蓄額が大きく違っていた」(50代・男性)
sorce:「株式会社NEXER Groupと企業型確定拠出年金導入支援・人材・コンサルティング『株式会社フューチャー・デザイン・ラボ』による調査」(via PR TIMES)
老後が視野に入り始め、教育費や住宅ローンなどの負担も重なる40代。「時間を味方につけられなかった」という後悔が最も大きくなるのは、自然なことかもしれません。
裏を返せば、この結果は「始めるなら少しでも早いほうがいい」という先輩世代からのメッセージとも言えるでしょう。
それでも6割が「準備していない」…

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一方で、現在老後資金の準備を「していない」と答えた人は、30代以下で67.0%、40代で60.0%、50代で61.0%と、どの世代も6割前後にのぼりました。不安を感じながらも、行動に移せていない人が多数派という現実が浮かび上がります。
では、準備をしている人は何をしているのでしょうか。
世代別に見ていくと、このような結果になりました。
30代以下は、1位「貯蓄」78.8%、2位「NISA」60.6%、3位「投資」39.4%。まずは手堅く貯めながら、非課税制度も活用する堅実なスタイルです。
40代は、1位「貯蓄」67.5%、2位「NISA」62.5%、3位「投資」47.5%。NISAと投資の割合が他世代より高く、貯蓄だけでは間に合わないという危機感から、資産運用を積極的に取り入れる姿勢が見えます。
50代は、1位「貯蓄」76.9%、2位「NISA」53.8%、3位「投資」38.5%。老後を目前に、確実性を重視しつつもNISA活用者が半数を超えている点が印象的です。
今後始めたい備えにも世代差が〜カギは「NISA」と「貯蓄」
それでは、今後新たに始めてみたい備えについても見ていきましょう。

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30代以下は1位「NISA」59.1%、2位「貯蓄」36.4%、3位「iDeCo」31.8%と、税制優遇制度への関心の高さが目立ちます。

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40代は1位「貯蓄」56.5%、2位「投資」34.8%、3位「NISA」30.4%で、まずは手元資金を固めたい意向がうかがえます。

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50代は1位「NISA」46.2%、2位「貯蓄」38.5%、3位「投資」23.1%となり、残された時間の中で効率よく備えたいという思いが感じられます。
「もっと早く」と後悔する前に、できることから

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今回の調査からは、世代が上がるほど老後資金への不安が強まる一方で、6割前後の人が具体的な準備に踏み出せていない実態が見えてきました。そして40代の半数以上が「もっと早く始めればよかった」と感じています。
完璧な計画を立てる必要はありません。少額の積立やNISAの口座開設など、今日できる小さな一歩から始めてみる。家計診断や資産形成のサポートサービスを活用して、自分のライフステージに合った道筋を描いてみる。そうした行動の積み重ねが、数年後の「始めておいてよかった」につながるのではないでしょうか。
未来の自分に後悔させないために、まずはできることから始めてみるのも一つかもしれませんね。
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