心からお子さんのことを思うがあまり、ついつい上から目線や注意口調になってしまうこと、ありませんか?
特に反抗期・思春期であれば、「なんでいうことを聞いてくれないんだろう」「何回注意したらわかるんだろう」とモヤモヤしてしまうことも多いでしょう。今回は、反抗期・思春期の子どもが「イラッ」とするいい方と、その変換についてお教えします。
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命令や注意ではなくお願いする
たとえば、子どもが、部屋の扉を開けっ放しにしていたとき。「開けっ放しにしないで。何度いったらわかるの!」「ちゃんと閉めなさい」といいたくなるものです。しかし、これだと思春期の子どもには特に反発されてしまいます。「うるさい」「自分で閉めろ」「いいじゃん、そのくらい」。
扉を閉めるに越したことはないですが、「開けっ放し」でも悪くはないのです。開いていても、閉めていてもどちらでも構わない。ですから、親は閉め、子どもは開ける。平行線で、いうことを聞かない。
では、なぜ閉めてほしいのか?それは「部屋が冷えるから」「電気代が掛かるから」。そうだとしたら、的確な伝え方は「部屋が冷えるから、扉閉めて(ほしい)」となります。閉めなくても平気な相手に伝えるのだから、命令や注意ではなく、理由を伝えてお願いするのです。
次に、子ども部屋が換気されていない。散らかっている。臭いし、汚いとき。「もうやめて、臭いし、汚いし、窓開けなさいよ。もう少し綺麗にして。カビが生えるし、虫がでるよ」。いいたくなります。確かにいいたい。しかし、反発ばかりでいうことを聞きません。
ただ、臭くて汚くても、自分(子ども)の部屋だし、本人がそれで平気なのであれば悪くはないのです。しかし親は気になる。また、平行線を辿ります。ではなぜ換気してほしいのか?整理してほしいのか?それは「換気すると、空気が新鮮になる。整理するとホコリがたまらない。健康にいい」。
そうだとしたら、的確な伝え方は「健康にいいから、少し空気の入れ替えをさせてもらっていい?」と伺いをたてる。「埃が減るし、健康にいいから少し整理してほしいな」となります。臭くても汚くても平気な相手に伝えるのだから、今回も命令や注意ではなく、理由を伝えてお願いする。このように的確ないい方の手本を見せるのも、しつけのひとつとなります。