整理収納作業をはじめ、イベントやセミナーの講演やキッチンショールームでの収納コーディネートなどを行なっている整理収納アドバイザーの岩佐です。
子どもに自分で片づけをしてもらいたい。親御さんの多くはそう願っているのではないでしょうか?
しかし、「片づけなさい!」と言っても物を元に戻してくれない、子どもの物がすぐに散らかって困っているなど、悩みはさまざまかと思います。
ここでは、お子さんがいるご家庭の整理のポイント、そして子ども自ら片づけができるようになる収納のポイントをご紹介します。
片づけを教えるおすすめの年齢
子どもに自分で片づけをしてもらいたい場合、お子さんにお片づけを教える必要があります。
片づけを教える年齢としては、何歳からでも始められますが、子どもが決めたマイルールがまだ確立していない出来るだけ早い時期がおすすめになります。
次では、我が家がどのように「親も子どもも負担にならない片づけ」を実践してきたかをご紹介します。
幼児期から始めるお片づけ
我が家では1歳半から、子どもに片づけを意識させてきました。早く片づけを教えたい場合、お子さんが言葉の理解ができるようになってから少しずつ始めていくとよいでしょう。
もちろん、1歳半から絶対に始めなければいけないわけではありません。親の言っていることがわかり始めて、自分でおもちゃで遊べるようになったら片づけスタートの目安になります。
ステップ1.「遊びの延長」でキレイになる楽しさを教える
まず最初は、おもちゃの形の穴に合うパーツをはめていく「型はめ」でよく遊んでいました。穴にパーツがはまったら「すごいね~!上手~!」と褒めまくり、パーツを全部はめ終えたら「キレイになったね~!」と声掛けをするだけです。
普通の遊びですが、声掛け一つで、モノを戻すとキレイになるということを伝えていきました。
ステップ2.「片づけ」という言葉は使わない
早く片づけを教えるとなると、お片づけという言葉を使っても意味がわかりません。そこで、片づけという言葉は使わず、「おうち」という言葉を使っていました。
「おもちゃやぬいぐるみも遊び疲れたからおうちに帰してあげよっか」と声掛けをし、おうちに戻ったら「バイバイ~」と手をふるということをしてきました。
年齢が小さいときはこの声掛けが通用するので教えやすいです。日常化してきたら次のステップに進みます。
ステップ3.おもちゃで遊ぶ際の「ルールを決める」
おもちゃで遊ぶ際など、ルールを決めていくだけで散らかり具合は変わります。
我が家では、おもちゃで遊ぶときは、プレイマットのうえだけというルールを決めました。遊ぶ場所を1カ所に集中させるだけでも、片づけがスムーズになりますよ。
また、ひとつのおもちゃを遊び終えたらそのおもちゃを戻してから新しいおもちゃを出すように声掛けしていきました。これをすることで暮らしのなかで日々片づけをしていることになり習慣化していくようになりました。
プレイマットはおもちゃ置き場のすぐ近くに置いて、片づけもすぐに行えるようにするとお子さんは片づけがラクになるでしょう。
「好きな音楽を流す」のもあり!
子どもが当時通っていた園では、毎日「Clean upタイム」という時間があり、曲を流している間だけおもちゃを片づけるということをしていました。
お子さんが好きな音楽を流しながらの片づけは楽しかったようです。片づけ=イヤな行為にならないようにしていくのもおすすめです。