肌寒くなり、2020年も「イルミネーション」の季節がやってきました。街の灯りや、きらびやかな夜景をいつでも見返せるように「写真」におさめたいというかたも多いと思います。
そんなときにおすすめしたいのが、『夕景・夜景の正しい撮り方』というこちらの1冊。この本では、夜景や夕景、イルミネーション、花火などをキレイに写すためのテクニックの解説や失敗写真の検証などをプロの写真家が丁寧に解説してくれています。
今回は、「映え」のテクニックが満載なこの1冊から、「夜景をキレイに写すためのコツ」と「花火をキレイに写すためのコツ」をご紹介します。iPhoneカメラの使いかたを全部把握していないというかたは、こちらの記事を見ながら操作してみてくださいね!
「イルミネーション」をキレイに写すコツ
ポイント1.「長時間露光」を使う
夜景は日中より光量が少ないため、デジタルカメラでは自然と「シャッター速度」が遅くなります。すると、走る車や遊園地の乗り物など、光を放ちながら動くものを撮影すると、光の軌跡が撮影できるのです。
シャッター速度が速すぎるとくっきり映りすぎてしまい「エモさ」が足りず、逆に遅すぎると被写体の形が崩れてしまうため、撮影しながら露光を調節するとよいとのこと。
実はこの「長時間露光」、iPhoneでも撮影可能です。まずは「Live Photos」をオンにし、写真を撮影。その後カメラロールで撮影した写真を開き、写真をうえにスワイプすると「エフェクト」が出てきます。エフェクトの1番右の「長時間露光」を選択すると、デジタルカメラほどくっきりではないですが、うまくいけば光の軌跡が描かれた写真が出てくるはずです。
ポイント2.フラッシュを使う
「夜の雪」を撮るときは、フラッシュを光らせ、フラッシュの下半分を指などで隠し、上部だけを光らせると幻想的な1枚が撮れるそうです。レンズに近い降雪が輝くように撮影するには、まずは絞り値開放で適正な明るさとなる露出に固定し、ピントをある1点に合わせます。そして続けてフラッシュを光らせて撮影するといいとのこと。
では、iPhoneではどうすればいいのでしょうか。まず絞り(F値)の設定ですが、「デュアルレンズ」が搭載されているものに限り、選ぶことができます。「ポートレートモード」を選び、画面右うえの「f」をタップ。シャッターボタンのうえに絞り値が出てくるので、右にスライドし「f1.4」を選びます。
次に画面左うえの「カミナリマーク」をタップし、「フラッシュ」をオンにします。フラッシュのしたを抑えるのは残念ながらiPhoneでは無理なので、マスキングテープなどで隠してみるといいかもしれません。