夏に向けて日差しが強くなると、いままで気づかなかったものも見えるようになります。
この日差しで白髪を発見してしまった方はいませんか?白髪があると老けた感じが出てしまうことがあるので、あまりにも若い時期から白髪があるのは好ましくないと感じる人もいるでしょう。
今回は、白髪のメカニズムと白髪ができる原因、そして対策法についてご紹介します。
白髪のメカニズム
そもそも白髪は自然な老化現象なので、完全に防ぐことはできませんが、遺伝以外の要素で白髪ができてしまう人が増えています。
もともと髪の毛は白色なのですが、メラニン色素がそこに混ざることで、さまざまな髪色になります。メラニン色素はチロシナーゼという酵素の働きを伴って、メラノサイトという細胞でつくられます。つまり、この酵素やメラニン色素が上手くはたらかないと白髪になってしまう、というわけです。
白髪ができる原因は遺伝子的なものが強いと考えられていましたが、現在はさまざまな要因が重なっているのではないか、というのが定説になっています。
白髪ができる4つの原因
1.老化による酵素の減少
先ほど説明した、チロシナーゼの減少によるものです。一般的な白髪の原因だといわれており、逆に若白髪はこれよりほかの原因だと考えられます。これは人間誰でも起こることなので、残念ながら対策法はありません。
2.栄養不足
無理なダイエットをしたり、インスタント食品ばかり食べる生活をしていたりすると、栄養素が行き渡らずに白髪の原因になります。ミネラルやアミノ酸、ビタミンなどが必要と考えられていて、特にミネラルはチロシナーゼが働くために欠かせない栄養素だとされています。
そもそも、ミネラルの種類は豊富で100種類以上が確認されています。カルシウム、マグネシウム、リン、ナトリウム、カリウム、鉄などがミネラルの一種です。ミネラルを摂取するのに1番簡単なのは、新鮮で旬の野菜や果物を食べることです。
新鮮で旬の野菜は栄養価が高いので、効率よく摂取できます。果物(カリウム)、乳製品(カルシウム)、海藻類(マグネシウム)、緑黄色野菜(鉄分、マグネシウム)などを満遍なく食べると、自然と摂取できますので、食事内容を見直すことが近道となります。
3.生活習慣の乱れ
不規則な生活や睡眠不足も白髪の原因になります。生活習慣が乱れると、自律神経のバランスが乱れ、新陳代謝や血行が悪くなることで、白髪の原因になると考えられています。
規則正しく就寝時間、起床時間を保つことが大切です。休日はつい夜更かしして朝の起床が遅くなる、ということをやりがちですが、これは体内時計が狂う原因になるので、なるべく避けましょう。
4.ストレス
ストレスが溜まると自律神経が乱れるので白髪になりやすくなります。自分なりのストレス解消法を見つけることが大切です。
適度な運動は、血行が良くなったり、ストレス解消、筋肉がつくなどいいことづくめなので、好きなスポーツをはじめるのもいいですね。肌もそうなのですが、やはり健康的なカラダを保つためには、規則正しい生活が1番の要となります。
新型コロナウイルスの関係で在宅ワークになったり、新生活様式で生活リズムが崩れがちですが、いま一度立て直してみましょう!