こんにちは。メルマガ「【最新の認知症予防がわかる!】 医師が教える・頭を良くする108の技術」で最新の認知症治療理論と臨床現場の実践で得られた脳機能改善のための実戦的メソッドを紹介している、一般社団法人 日本ブレインケア・認知症予防研究所 代表理事の今野裕之です。
今回は私のメルマガの中から、脳の健康を維持し、認知症を予防するためにおすすめしたい「脳を育てる4ステップ」をお届けします。
頭をよくするための戦略とは
「頭を鍛える方法」や「認知症予防法」などと検索すると、さまざまな記事でさまざまな方法が紹介されていますので、混乱されている方も多いと思います。
しかしたまたま目にした方法を散発的・場当たり的に取り組んでも、「なぜそれをやっているのか」という理由をきちんと理解していなければ、長期にわたり続けることは難しいでしょう。
私ももともとは飽き性で、日記を毎日書くことなどということはもっとも苦手としています。それでも脳を健康に保つ生活習慣はもう10年近く続けることができています。
それは「いまやっていることにどんな意味があるのか」ということを、本質から理解しているからです。だからこそ、「甘いものが食べたい」「運動をサボりたい」といった欲求を理性で制御することができるのです。
脳の健康を維持し、神経細胞を成長させ、認知症を予防するための戦略は以下のように考えるとわかりやすいはずです。
脳を育てる4ステップ
1.「守る」
脳を傷つける要因をできるだけ取り除き、脳を守ってやるというステップです。脳を傷つける要因には以下のようなものがあります。
- ストレス
- 過剰な糖質
- 過剰なアルコール摂取
- 重金属
- 石油由来物質
- カビ
- 農薬
- 歯周病
- 特定の薬剤
- その他
これらに対する対処としては、定期的に掃除をする、十分な睡眠をとる、飲酒を控える、砂糖が入った食べ物や飲み物を避ける、空気清浄機を設置する、ストレス対策をするといったことなどが挙げられます。
2.「補う」
脳の健康を維持し、機能を高めるための栄養素を補給するというステップです。脳の機能維持・向上に必要な栄養には以下のようなものがあります。
- DHA
- ビタミンB群
- ビタミンD
- ビタミンE
- コリン
- 食物繊維など
このような栄養は脳のみならず、全身の健康を維持するメカニズムが正常に働くために必要です。また栄養素が不足すると、脳は特に重要な部分を優先し、そうでないところは自己破壊していくというメカニズムの存在が判明しています。