整理収納作業をはじめ、イベントやセミナーの講演やキッチンショールームでの収納コーディネートなどを行なっている整理収納アドバイザーの岩佐です。
ホームセンターや100均などでたくさん売られている収納グッズ。ただ、たくさんありすぎてどんなものを選んでいいのかわからないという方も多いでしょう。
また、現在キッチンのなかがぐちゃぐちゃで使いづらいと感じている方もいらっしゃるかもしれません。
当記事では、収納用品を使う必要性や、収納のプロが選ぶ購入ポイント、おすすめのキッチン収納グッズをご紹介します。
「収納用品」の必要性
よく「モノが増えたから収納用品を買う」という人がいますが、実はこれは間違い。
収納用品にまとめたモノのなかには、全く使われていないモノも混ざっていることでしょう。それがある限り、いつも使っているモノは使いやすくなりません。
収納用品の購入は、モノの整理が終わってから。では、収納用品はなぜ必要なのでしょうか。
モノが使いやすくなる
収納は、使いやすく戻しやすいのがベスト。
収納用品を使うことで、モノが使いやすくなったり、片づけもしやすくなります。
アイテムや食品を仕切りやすい
キッチンで、さまざまなアイテムがぐちゃぐちゃになってしまっていることはありませんか?
せっかくモノの整理をしてもそのまま直にアイテムや食品を入れていると、モノが混ざって使いにくくなるばかりか、どんどん散らかっていき、モノも増えていくことでしょう。
決めた住所が崩れにくい
キッチンで使うモノは、ひとつひとつに置き場所を決めることで探し物がなくなります。
また、収納用品を使うことでキッチン内がぐちゃぐちゃになることを防ぐことができるので、賢く使ってあげるとよいでしょう。
プロが選ぶ購入ポイント
世の中にたくさんある収納グッズ。プロはどのような目線で、キッチンで使う収納グッズを選んでいるのでしょうか。その購入ポイントをご紹介します。
四角い形状
たとえば、モノを仕切りたいときに使うケースは四角い形状がおすすめです。
収納は、「空間を四角く区切る」のがポイント。四角く空間を区切ることで無駄なスペースが生まれにくくなります。
色は統一させる
収納用品もいろいろなカラーがありますが、色を揃えると統一感が生まれます。
とくに赤、緑、ピンクなどビビットなカラーが何色も混ざると、それだけでごちゃごちゃした印象に…。
色を混ぜたいのであれば、白、黒、グレーのモノトーンで合わせてあげるとよいでしょう。
サイズバリエーションが豊富
キッチンにあるアイテムや食品のサイズはさまざま。そこで、同じシリーズでサイズバリエーションが豊富にあると、より統一感の生まれたすっきりした見た目を実現できます。
ひとつの空間にさまざまなサイズのアイテムを収納したい場合は、豊富なバリエーションも選択肢のひとつにしましょう。
掃除しやすい
キッチンは、水や油を使う場所。よってサッと水洗いできたり、濡れたふきんで掃除できる素材のものを選ぶと衛生的です。
キッチンのゾーンを知ろう
キッチンには3つのゾーンがあります。このゾーンを知っておくと収納場所を決める際に便利です。
水回りゾーン
シンク下の収納場所をさします。このゾーンには、水を使う際に便利なザルやボウル、掃除用品などを入れても便利です。
また、やかんやお鍋は水を入れてコンロという動線のためシンク下もおすすめです。
調理台ゾーン
調理台がある下の収納場所をさします。ここには、調理の準備で使うモノや調味料などを入れても便利でしょう。
火回りゾーン
コンロ下の収納場所をさします。フライパンや無水鍋、コンロで使う調理器具、揚げ物鍋なども入れると便利です。
もちろん、これが絶対ではありません。すぐに使える動線を意識した収納場所の決め方になります。