こんにちは。アダルトチルドレン(AC)専門セラピストの安宮正敏です。これまでは、「毒親を許すための方法」や「家庭環境に問題がない人もアダルトチルドレンになる理由」などについてお話してきました。
今回は、「人との関わりをシャットアウトしたくなる理由」をお話しします。
これはアダルトチルドレンの多くの方が体験されたことがあるかもしれませんね。
特に人との関わりが多い仕事をされている方や、多くの人が集まるイベントに参加した後などに、人との関わりをシャットアウトしたくなったことがあるかもしれません。「一人になりたい」「引きこもっていたい」など思ったり…。
人間である以上多くの方は、このように感じることも当然あるかと思います。
だけど、人との関わりをシャットアウトしたいとか、引きこもりたいという思いが強すぎると、それはまた生き辛さを生み出してしまうことになります。
人は誰しも「真逆の自分」が存在している
まず最初にお伝えしたいことは、私たち人間ってすごく複雑だということ。
自分という一人の人間ですが、そこにはいろんな自分がいるのではないでしょうか?
たとえば、ポジティブで前向きな自分もいれば、反対にネガティブで否定的なことばかり考えてしまう自分。あるいは、優しくて親切な自分もいれば、反対に攻撃的で批判的な行動をとってしまう自分。
このように私たちのなかには、真逆の自分も存在しているということを知ることがまずは大切だということですね。
そして、どちらか一方だけを大切にし過ぎると、今度はもう片方の自分が主張しだすのです。
先ほどの例でいうと、家の外で過度に優しく親切な自分でずっと過ごしていると、家に帰ってから家族に攻撃的になったり、傍若無人な態度をとってしまったりするということです。
つまり、人との関わりを急にシャットアウトしたくなるという方は、その反対側の自分を過度に大切にしすぎていないか一度考えてみるといいかもしれません。
その反対側の自分というのは、たとえばこのような自分です。
- いつも相手にあわせてしまっている自分
- いつもいい人をやっている自分
- いつも周りに気を使いすぎている自分
もしかすると、こういう自分がいるなあと感じる方もいらっしゃるかもしれませんね。
いつも相手に合わせすぎたり、いい人をやりすぎたり、周りに気を使いすぎているという方は、その反対側の自分がないがしろになっているかもしれません。
つまり、自己主張したい自分、自分を優先したい自分、一人になりたい自分がずっと抑圧され続けた結果、爆発してしまうということ。
だから仕事が終わった後や疲れているときなどに、急に人との関わりをシャットアウトしたくなったり、家族に批判的になったりしてしまうのです。
解決策はあるの?
ではどうすればいいのか、解決策をお伝えします。
それは、どちらか片方の自分だけを大切にしすぎないようにしていくということです。
そのためには、まずは自己主張したい自分、自分を優先したい自分、一人になりたい自分にまずは気づくことが大切ですね。
そして、そのうえでそれらの自分も満たしてあげるということです。このようにして満たしてあげることで、少しずつ変化が現れてきますからね。
今回の内容は少し難しいと感じられた方もいらしゃるかもしれませんが、少しずつでもいいので取り組んで見てくださいね。
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