こんにちは。アダルトチルドレン(AC)専門セラピストの安宮正敏です。きょうのテーマは、「毒親を許す」です。
人生は自分が書いた「脚本」
少し精神論的なお話をさせていただきますね。私たちは、この世でさまざまな経験をするために生まれてきました。しかもある程度、どのような経験をするのかを生まれる前にあらかじめ決められています。
あなたは毒親に育てられて、いまアダルトチルドレンとして辛い思いをされ、「なぜこんな毒親のもとに生まれたのか…」と嘆いているかもしれません。
しかし、あなたは生まれる前から辛い家庭環境というものを経験してみようと決めて生まれているということなのです。毒親のもとに生まれることを自分で決めてきたのです。
実はあなたが生まれる前に、まるで映画監督のように自分で自分の人生の脚本を書いています。いまは自分が書いた脚本のことは完全に忘れて、その映画の主人公として生きているということなのです。
自分が映画監督であることを思い出してしまったとしたら、話の内容や結末がすべてわかってしまうのでおもしろくないですよね。結末がわかっている映画なんて誰も見たいと思いません。だから、生まれる前に映画監督としての自分の記憶をすべて消してから生まれてきているということなのです。
あなたが毒親を許せないからこそ、そこにドラマが生まれ、あなたが成長できる経験がたくさんあるはずです。簡単に許してしまうとなんの面白みもない映画になってしまうのと同じ。このカラクリがわかるだけでも、少し気持ちが落ち着いたかたもいるかもしれません。
なぜ「毒親」を許せないの?
では、もう少し別の角度から見てみますね。あなたが毒親を許せないのはいまの状況しか見えていないからともいえます。とても視野が狭い状態になってしまっている、ということです。
視野が狭いと「グルグル思考」になると、以前メルマガでもお伝えさせていただきました。視野が狭いから毒親のことばかり考えてしまい、怒りや悲しみといった感情に侵されてしまうのです。そうなってしまったら、許すことなんてますますできなくなってしまいますよね。