こんにちは。アダルトチルドレン(AC)専門セラピストの安宮正敏です。これまでは、「毒親を許すための方法」や「家庭環境に問題がない人もアダルトチルドレンになる理由」などについてお話してきました。
今回は、「許すということ」についてお話します。
「許せない自分」を許せない…
心理学やスピリチュアルの本なんかを読んでいると、よく「許すこと」の大切さについて語られていますね。
私も「許すこと」においては、幸せな人生を生きるうえでとても大切なことだと思っています。
私たちアダルトチルドレンのなかにも、自分を傷つけた親や周りの人たちに対して許そうとがんばっている方もいらっしゃるかもしれませんね。
だけど、どうしても許せない人がいたり、あるいは自分自身のことを許せずに苦しまれているという方もなかにはいらっしゃるかもしれません。
「許すこと」が大切になりすぎているとき、人は「許すこと」ができない自分を責めてしまいます。
つまり、光が生じれば、そこには必ず影も生じてしまうということなんです。
これは、私たちが生きているこの現実世界の原理原則です。ではどうすればいいのでしょうか?
幸せに生きるには、「陰」も「陽」も必要
それは、光と影を統合した生き方をするということです。みなさんは、陰(黒)と陽(白)の勾玉の絵を見たことはありますか?
万物すべての物は、陰か陽に分けられています。陰と陽はどちらか一方では成り立たず、相対的な2つの性質がうまくバランスを取りあってこの世の中が成り立っているということです。
光があるから影が存在します。表があるから裏が存在します。右があるから左が存在します。昼があるから夜が存在します。上があるから下が存在します。
そして私たちが幸せに生きるには、陰と陽のバランスをとることが大切なんです。
つまり、陰と陽のどちらにも偏らない生き方をするということ。それが先ほどお伝えした、光と影を統合する生き方だということです。
では具体的にはどうすればいいのかをお伝えします。私たちは光はいいもので、影はダメなものという風に考えがち。
先ほどの例で言うと、「許すことができる自分」がいいこと(光)で、「許すことができない自分」はダメなこと(影)になっているということです。
私たちが統合した生き方をしようと思ったら、この影の部分を受け入れていくということが大切なんです。
それは、影である「許すことができない自分」を受け入れいくということが大切だということ。
つまり「許すことができない自分」を許す、ということになりますね。
この言葉をすでにどこかで聞かれたことがあるという方もいるかもしれません。
言葉だけを聞いて知っているよりも、なぜそれが大切なのかより深く理解することで、同じことをしても効果が全然違ってきますよ。
もし心から「許したい」とお悩みの方がいるのなら、上記を踏まえてこちらの記事を参考にしてみてくださいね。
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