「褒めて伸ばす」が大事だと聞くと、まず、考えるのは、どんな褒め方をすればよいか、どんな言葉が有効か、などということかと思います。
「褒める」に於いて、褒め方や言葉の選択は確かに重要なことの一つになることもあります。
でも、それより、もっと基本的に大事なことがあります。
“誰が”褒めるかで変わる喜びの大きさ

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もっと大事なことといえば、それは、誰に褒められたかということです。
認めてくれたのが、自分の大好きな人なら、嬉しいのはなおさらです。大人で考えても同じですね。
尊敬する先輩や憧れのスターから褒められたら、こんなに嬉しいことはありません。
嫌いな人から褒められても嬉しい気持ちは湧いてくるでしょうが、大好きな人から褒められることに比べたら、喜びの大きさも少し違ってくるでしょう。
信頼していない人から褒められた時は、小さな子でも、時には、「嘘くさい」などと相手の言葉を疑ったりするかもしれません。
その点、親は安心して大丈夫です。6歳までの子は親が大好きだからです。
ですから、6歳までは、親が無理をして「子どもから好かれる方法」などいう本を読んで研究したりする必要はありません。
自分もこの子が大好きなのだということを常に忘れなければ、それだけで、子どもは親の言葉を素直に聞きます。
ただ、6歳までには何度か反抗期があって、子どもは天邪鬼になったりします。
そんな時、慌てて怒ったり、逆に偽の笑顔を作っては、言葉の効果は半減します。
どんなに反抗的な態度をとっても、6歳までの子は絶対的に親が好きです。
ですから、腹が立った時は一度、「6歳までは子どもは親が大好き」「自分もこの子のことが大好き」ということをまず思い出してください。
それが思い出せたら、どんな褒め方、叱り方をしても、お子さんの心にしっかりと届きます。


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