こんにちは。アダルトチルドレン(AC)専門セラピストの安宮正敏です。これまでは、「毒親を許すための方法」や「家庭環境に問題がない人もアダルトチルドレンになる理由」などについてお話してきました。
みなさんは、人間関係をリセットしたくなった経験はありますか?
たとえば、LINEやTwitterなどのSNSでの繋がりを急にブロックしたくなったり、お付き合いしているパートナーに対して一方的に関係を終わらせたくなったり…。
このように、人間関係をすぐにリセットしてしまうと、人との関係性を築いていくことができなくなってしまいますね。実は、私も以前はそうでした。
このようなことを繰り返してしまうという人は、アダルトチルドレンの方に多い傾向があります。
そこで今回のテーマは、「人間関係リセット症候群」。人間関係をリセットしたくなる理由と対策をお伝えします。
なぜ人間関係をリセットしたくなるの?
まず、なぜ人間関係をリセットしたくなるのかということです。
それは、「相手との関係性が深くなるにつれて、相手に対する期待が大きくなっている」ということが考えられます。
最初はほんの小さなことでも嬉しかったのに、だんだんとそれでは満たされなくなり、「もっともっと」と求めるようになっているかもしれません。
相手に求めるのもが大きくなる分、自分の気持ちが満たされなかったり、不満を感じてしまうことが多くなってしまったりします。
やがてその不満が積み重なり、自分自身が苦しくなって、相手との関係を一方的に終わらせてリセットしてしまうのです。
ではなぜ、相手との関係を一方的に終わらせようとするのでしょうか?
こちらから関係性を一方的に終わらせる「リセット」という行為の裏側には、「相手に対する攻撃」が含まれていたりします。
相手への攻撃の一つの要因としては、人間関係を勝ち負けで考えてしまう傾向があるからではないかと、私自身の経験からそう思います。
あえて、決断を遅らせてみよう
このようなパターンを繰り返してしまうと、いつまで経ってもよい人間関係を築くことが難しくなってしまいますよね。そこで、このような場合の対策をお伝えします。
それは、「決断を遅らせる」です。人間関係のリセットを繰り返してしまうという方は、その場の感情に流されて行動してしまうという方が多いかもしれません。
そのために後々、後悔してしまったという経験があるという方もいるのではないでしょうか?
後悔しないためにも、その場の感情に流されて決断するのではなく、冷静に判断できる状態になるまで決断するのを遅らせてみてほしいのです。
冷静な状態でしっかりとよく考えてみる。あるいは、友人や知人の意見も聞いてみる。そうして自分自身で納得した答えが出るまで、決断を遅らせるということですね。
その場の感情に流されずに物事を客観的に見たり、考えたりすることができるようになれば、自分の人生を自分でコントロールできるようになっていきます。
その第一歩として、人間関係をリセットしたくなったときは、「決断を遅らせる」ということ思い出していただきたいです。
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