こんにちは、スピリチュアルカウンセラーの星のしずくです。
今回は、私のメルマガに寄せられた「90歳の母親の介護と仲の悪い姉との軋轢(あつれき)に悩んでいる」という質問を取り上げます。「自分だったらどうするか?」という視点で読み解いてみてくださいね。
QUESTION
5年前に離婚し、現在90歳の母を実家で介護してます。生活のため、仕事と両立を目指しましたが認知と心臓病の母の介護は困難で姉に助けを求めました。
姉は独身で仕事もコロナ禍でなくなったので実家に来てくれました。しかし、私と姉は幼い頃から気があわず姉のわがままに振り回されて胃にポリープが出来る始末。ねたみやひがみを言われる日々が多く重苦しい生活が続いてます。
姉のおかげで母の介護が出来る事に感謝はしつつも、この生活から逃れたい思いもあります。どう気持ちを切り替えたら良いでしょうか?
子どものときとくらべ、いまは視点が違う
ご質問ありがとうございます。
実家で育ち、巣立っていったあなたは実家へ戻り母は子を頼りきっかけはどうであれ姉も実家へと戻っていく。幼少のころといまとでは状況は違えど時を超えて母娘は再び、実家に集まっています。
実家には子どものころの記憶がところどころ刻まれて、懐かしい思い出もあればいまでもヒリヒリと痛みを感じる。そんな記憶もあることでしょう。
ただ当時の視点と大人になったいまの視点とではとらえ方は異なるものです。その視点の差が、成長度合い。お姉さんもお母さんもいれば当時子どもだった自分と対話を重ねることも容易になります。
子どものときと、現在と。2つの時間が共存する実家では母娘の関係も変化して、時空を超えて過去を癒す不思議な時間が流れています。
お母さまのもとにいつかやってくるお迎えのとき。介護は大変ではありますが当時とは異なる視点で一日一日を感謝の気持ちで過ごしたいですね。
「ねたみやひがみを言われる日々が多く重苦しい生活が続いてます」とのことでしたが、たとえお姉さんに変化はなくても、あなたはこれまでさまざまな経験を重ねて大人になっているはず。子どもの頃とは異なる、新しい視点・チカラをつけています。
家族といえども当時と同じような視点から相手を眺めなくてもよいのです。わだかまりのある過去の視点からではなく、まっさらな視点でまるで他人を見るかのように、客観的に接することができます。
姉のねがみやひがみをあなたが支えている
お姉さんのねがみやひがみは、わだかまりのせいで、あなたが支えつづけてしまっている。そのような構造があります。あなたの支えがなくなれば、お姉さんの言動に振りまわされることはなくなりますし、徐々にそうした言動も少なくなっていくことでしょう。
そのわだかまりを解消するのが感謝の気持ち。それはお姉さまに対する感謝というよりもただただ自身からあふれ出る感謝です。
またこうして母娘が一緒になれたという感謝の気持ちです。たとえ、相手が間違っていようとも相手に反発せず、そういうこともあるかもしれない。そんな素直な気持ち。
感謝と素直な気持ちがあれば、相手の言動で傷つくことはありません。感謝と素直な気持ちには自分を透明にするようなはたらきがあります。
相手に敵意があってもこちらが透明であれば、その敵意によって傷つくのは相手。そこで素直になれず自分を濁らせて、反発すると自分で自分を苦しめてしまいます。さらにガマンしてしまうと苦しみはさらに続いていきます。
お互いよい大人です。姉に期待するものを手放し、放っておく部分は放っておく。そのうえでお母さまの介護にふたりが協力していく。その根底にあるのはこうして再び母娘で暮らせる日々に対する感謝。
当時子どもだった自分と対話するチャンスがあたえられたこの状況に対する感謝です。
今回のポイント
- 子どもと大人になったいまとその視点の差が成長度合いである
- 相手のネガティブを自分のわだかまりによって支える構造あり
- 感謝と素直な気持ちには自分を透明にするはたらきがある
あなたがさらに幸せに豊かになることを応援しております。
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