6歳差の姉弟を育てるママライター、EMIです。
突然ですが、みなさんは「きょうだいの理想の年齢差」はありますか。それぞれ、理想の年齢差があるかと思います。我が家は、姉と弟の2人きょうだい。年の差は6歳です。
私は、下の子が生まれるまで、年の差きょうだいは「上の子の手が離れる分、余裕があるのではないか」と思っていました。
しかし実際に6歳差の姉弟を育てみると、年が離れているきょうだいも、それなりに大変なのだと実感しました。
今回は、6歳差の姉弟を育てる私の妊娠から現在に至るまでの体験談をお話します。
娘が5歳になって2人目を考えた理由
私たち夫婦が2人目を考えたのは、夫婦ともに一人っ子だったのが大きな理由でした。
長女にはいとこが一人もいませんし、年の近い親戚もいません。これから先、私たちに何かあったとき、長女は一人ぼっちになってしまう。
私たち夫婦は、「年が離れていてもきょうだいはいた方がいいのではないか」と考えていました。
一人っ子の私には、認知症の母がいます。母が認知症になったとき「相談できるきょうだいがいたら、どんなに心強いか…」と思うことが何度かありました。長女には、私と同じ思いをさせたくないという思いもあったのです。
そうはいっても、長女が生まれてから2〜3年は、仕事と認知症の母への対応で精一杯。とても2人目を考える余裕はありませんでした。
長女が5歳になって手がかからなくなったのと同時に、認知症の母も高齢者住宅に入居して落ち着いた時期でもあったので、改めて2人目について真剣に考えはじめました。
そんなとき、思いがけず長女も「赤ちゃんがほしい」と言いはじめたのです。
幼稚園できょうだいがいるお友達をうらやましく思っていたのか、甘えん坊な長女からの意外な言葉に私も驚き。
それから家族の思いが通じたのか、2人目を授かることができました。
コロナ禍での出産。面会禁止のなか、がんばった長女
長女のときは悪阻(つわり)がひどかったのですが、2人目を授かってからは大きなトラブルもなく過ごすことができ、家族みんなで赤ちゃんの誕生を楽しみにしていました。
しかし私には、出産するにあたって心配なことがありました。
コロナ禍での出産。入院中は家族も一切面会ができません。
いままで私にベッタリだった長女は、入院中会えなくても大丈夫だろうか?夜、私がいなくてもちゃんと寝れるだろうか?
そんな心配もあり、2人目は計画無痛分娩で出産することにしました。出産は計画通りにいかないこともありますが、あらかじめ私が入院する日がわかっていれば、長女の不安も和らぐのではないかと思ったのです。
長女には、「入院中寂しくなったらテレビ電話しようね」と伝えました。そして、少しでも長女の不安を和らげるために、入院中は福岡にいる義母に来てもらい、面倒を見てもらうことにしたのです。
毎日お腹の赤ちゃんに歌を聞かせ、誕生を楽しみにしていた長女でしたが、私の入院の日が近づくにつれてある変化が現れました。
夜寝る前に何度もトイレに行きたがるようになったのです。
トイレに行っては「出そうなのに出ない」という長女…。最初は、膀胱炎なのかもしれないと思いましたが、色々と調べるうちに精神的な不安からくる症状だということがわかりました。
私がいなくなる不安から、このような症状が出たのかもしれません。そんな状態が続き、ついに入院の日がきました。
出産はスムーズに進み、大きなトラブルもありませんでした。
「産後の痛みは2人目の方が辛い」というのを聞いていましたが、まさにその通りで、後陣痛は長女のときより酷かったように思います。
コロナ禍で入院中は家族との面会ができないので、長女とは毎日テレビ電話で話をしました。
「ママがいなくて大丈夫?泣いてない?」と聞くと、長女は「平気だよ!ばあばと遊べて楽しいし!」といつもと変わらぬ様子。
普段はなかなか会えない義母と楽しく過ごしている長女の姿を見て、私も安心していました。
しかし、いつもとは変わらないそぶりを見せていた長女でしたが、私が入院している間、かなり我慢して過ごしていたことが後でわかったのです。
退院した後、夫から「(長女は)ママがいなくても平気な素振りを見せてたけど、がんばっていたと思うよ!」と言われました。
夫の話を聞くと、私が入院していた5日間「ママがいなくても平気!」と強がっていた長女でしたが、寝るときに寂しくなって泣きそうになった日もあったそうです。
「自分はお姉ちゃんになるからママがいなくてもがんばらなくちゃ!」という思いが長女には、あったのかもしれません。