こんにちは。メルマガ『【HSPの教科書】HSPアドバイザーが教えるHSPの生き方・働き方&質問回答集』の著者で、HSPアドバイザーのRyotaです。
「HSP(Highly Sensitive Person)」とは、生まれつき感受性が強く、人一倍繊細で、よくも悪くもまわりの影響を受けやすい気質・性質を持つ人のことを指します。
今回は、HSPの方でも「結婚生活を円満に送る方法」と「心に凪を作る方法」を解説したいと思います。
繊細さんが結婚生活を良好に送るために
結婚生活はそもそも負担が増しています。現在は人の価値観も多様化し、さらには共働き等で負担も増えています。改めて良好な関係性の維持に注目することがポイントなのですね。
HSPさんは敏感性を持っています。身近な存在である配偶者さんのネガティブ・ポジティブ・感情の影響も強く受けてしまいます。そこで、お互いのストレスを解消したり、場をポジティブにしていくルーティーンを試してみましょう。
私も実践しております。これはホント有効なので、ぜひご検討ください。
ハグ+夫婦の時間作り、感謝を行動で伝える
まずはハグ。30秒ほどのハグでストレスの3分の1が解消することがわかっています。ハグは体温も伝わりますよね。ハグにより「幸せホルモン」とも呼ばれるオキシトシンが分泌(※1)され、安心感が出てきます。
- ※1…『皮膚感覚と脳』(PDF)日本東洋医学系物理療法学会誌 第42巻2号/山口創(桜美林大学)
ハグが恥ずかしければマッサージでも大丈夫です。お互いに触れて安心する、という時間作りが大切です。日本では触れ合うような文化がありません。海外ではハグが挨拶代わりの国もありますよね。
普段から触れ合いが少ないため、心がホッとする体験も減ってしまうでしょう。そこで自宅ぐらいではハグを習慣化することです。
最初は恥ずかしく感じるでしょう。それでも1週間ほど継続すると「そういうものだ」となります。就寝前でも出勤時でも構いません。
マッサージであればそのまま夫婦の時間にもなります。皆さんは夫婦の会話時間を持っているでしょうか?特に育児中の方は今までより減ってしまっていると思います。結果として夫婦のコミュニケーションが減るのですね。
コミュニケーション不足でケンカをするご夫婦は少なくありません。マッサージであればお互いに「ホッとする時間」になります。ホッとする時間はそのまま「オフの時間」となります。オフの時間に相談などをすれば、ぶつかり合いにもなりづらいのです。
例えば仕事から帰ってきた直後は「オンの状態のまま」。体を緊張・興奮状態にさせる交感神経優位の状態でしょう。この時に相談をされたりすると、仕事のように厳しく答えてしまうことも少なくありません。
リラックスした場で話し合いができると、お互いを味方と認識して会話しやすいのですね。あとは身近な存在だからこそ感謝しましょう。
- 働く
- 家事をする
- 育児をする
すべて必要なことですが、当たり前ではありません。大変なことです。お互いが「ありがとう」と言い合えば、全部が大変だと認識もしやすいです。
感謝が多ければポジティブな感情が伝播します。多幸感も増えますので、一緒にいて心地いいなと感じられるのですね。
返報性の原理から、恥ずかしがらず愛の言葉を伝えていこう
さらに有効なのは愛情を伝えることです。これも…まぁ、恥ずかしい方が多いのではないかなと思います。
それこそ、
- 好き
- 愛している
- 感謝している
色々あるでしょう。でも、これを伝えると返報性の原理が働きます。人は「同じ内容の気持ちを相手に返したくなる」のですね。
嫌味を言われたら嫌味を同じくらい返したくなります。感謝であれば、同じくらい感謝を返したくなるのです。普段から愛情を与えていれば、相手からも愛情が返ってきます。
とはいえ、いきなり言葉にするのも敷居が高いでしょう。こういう時は行動で示すのがおすすめです。
- プレゼントを渡す
- 相手の好物を作る
- お互いに1人の時間を作れるよう行動する
例えば、配偶者が仕事で忙しかったとしましょう。その日に好物を用意すれば、自分のために気を使ってくれたと感じるでしょう。感謝になりますよね。
育児で忙しければ1人の時間がほしくなるのも。プレゼントを渡すよりずっと喜ばれるでしょう。
この辺りはご夫婦での仕事・家事分担などでも変わります。大事なのは「相手が大変だ」という点を知ることです。お互いの大変さを理解できると孤独感を感じにくくなります。
皆さんもお仕事で「大変なのをわかってよ」と思いますよね。一緒に大変さを味わっている人には腹が立ちにくいものです。
こういうちょっとしたことが、夫婦間のよい関係性につながっていくのですね。1度、ご家庭で取り入れられないか検討して頂ければと思います。