イライラしたときに心を凪にするには
HSPさんは「振れ幅」の大きいことで知られています。周りの影響を受けやすいので、環境により心は嵐のような感じになりますよね。この感覚が日常になっていると「フラットな状態」を忘れます。
心はネガティブ〜ポジティブと動くものではありません。その中間に「穏やか、平穏、通常」があるのです。通常の状態を心の「凪」と捉えてみましょう。
心が穏やかな状態であれば、落差がなくなります。ストレスも減っていくのですね。この考え方をお届けしたいと思います。
振れ幅が大きくても、振れなければ一定にできる
心の振れ幅を考える時に「振り子」や「ヤジロベー」を想像してください。大きく振れば大きく動きますよね。その動きが心の落差です。皆さんはネガティブな時に「しんどいなー…」と感じるでしょう。
通常の時からネガティブに振れても、振れる距離はそれほど大きくありません。楽しいことがあったり、うまく行っている状態から大失敗があると「ヤバイ、どうしよう」と深刻になります。
これは良い状態から一気にネガティブへ気持ちが振れるためです。落差が激しくなるのですね。気持ちが行ったり来たりすれば疲れてしまいます。心の疲れを少なくするためには、そもそもの振れ幅を減らすことなのですね。
- 変化をほどほどにする
- あまりに特別なこと、大きなことを求めない
- 少しずつ行動する(スモールステップ)
こういったことが助けになります。例えば宝くじで2億円が当たったとしましょう。この瞬間は大きく気持ちが揺れ動きます。当然お金は使えばなくなります。すぐ1億円使っちゃったら「ヤバイ」と感じるわけです。
本来はこの2億円は単なるラッキーですよね。なくなっても「モノや体験に変わっている」ので問題のないことです。しかし、ポジティブな気持ちの中でも「振れて落差」を感じます。ストレスを受けてしまうのです。
普段の生活があり、それ以外を「一時的に預かる」と捉えましょう。自分のモノだと確信するから失うことが怖くなります。
「今自分は色々と預かっているんだ」
と思うことで、本来の気持ちを安定させやすくなるのですね。
心を乱すものを少しずつ手放そう
この「一時的に預かる」という考え方は手放すことも楽になります。皆さんも心を乱すものがあるでしょう。その多くは人間関係やお仕事です。
仕事も生き物と言われます。良い時もあれば悪い時もあり、その振れ幅で疲れてしまいます。あまりに疲れるのなら「この仕事は預かっていただけ。負担になったから手放そう」と考えられます。
仕事がなくなっても本来の自分がいるだけです。今度は、もう少し気持ちが落ち着くお仕事を選ぶ自由を感じられるでしょう。
人間関係も揺れ動くのが通常です。友達もその関係が長期的に続くかは別ですよね。これも預かっていると考えれば、手放しやすくなります。所有物と思うから心を乱すものをずっと取っておくのです。所有物ではない、と思えば手放しやすくなります。
心を乱すものでわかりやすいのがSNSでしょう。SNSを長く続けると、フォロワーさんが多少なりとも増えていきます。そのSNSがしんどくなった際も「もったいないな」と思い、手放せなくなるのですね。
ですが、本来はSNSがなくとも生きてこれたわけです。これはフォロワーさんが「財産」だと感じており、手放せなくなっている状態です。
ではSNSをやめて自分に影響があるでしょうか。お仕事でバリバリ使っているのならともかく、そうでなかった場合に「生活そのものに影響はない」とわかるでしょう。これも「そのサービスを楽しんでいた」だけなのですね。
手放すことが苦手であれば「モノを手放すこと」から慣れることがおすすめです。
- 1年間着なかった服
- もう壊れた家電や家具
- いつか役立つ!と思い取っておいた道具など
こうしたものを手放してみましょう。手放すコツは「段ボールに入れて玄関に置く」ことです。1カ月ほど経ち「これ、何が入ってたんだっけ?」と思ったら必要のないものです。
こういうワークで自分の気持ちも穏やかにすることができます。いつも気持ちの落差でしんどくなっている方は、ぜひお試しください。
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