こんにちは。韓国在住歴4年、日本語教師でライターのHAZUKIです。在韓ならではの生きた韓国情報をお届けします。
ワールド・ベースボール・クラシック(以下、WBC)、盛り上がりましたね!
日本がすべての国に勝利し、優勝したとのことで韓国にいる筆者もとてもうれしかったです。
さてきょうは、韓国人の「WBCへの評価」について。
以前、「日本人選手への評価」「日韓戦への評価」についてもお話ししましたが、その後筆者が日本語を教えている生徒から聞いたびっくりする話や、SNSで話題になったこともあるので、そちらも追加してお話しします。
韓国国民激怒!?韓国野球委員会が正式謝罪
まず知らない人のためにも、日韓それぞれの成績を整理します。
- 日本
- 3月9日:日本8 対 中国1
- 3月10日:日本13 対 韓国4
- 3月11日:日本10 対 チェコ2
- 3月12日:日本7 対 オーストラリア1
- 3月16日:日本9 対 イタリア3
- 3月21日:日本6 対 メキシコ5
- 3月22日:日本3 対 アメリカ2
- 韓国
- 3月9日:韓国7 対 オーストラリア8
- 3月10日:韓国4 対 日本13
- 3月12日:韓国7 対 チェコ3
- 3月13日:韓国22 対 中国2
結果だけ見たら、韓国もそこまでは悪くありません。
特に、中国相手には22点も入れているので、「なんなら褒められてもいいんじゃないか」なんて、にわかファンの筆者は思うのですが、韓国内での韓国代表への評価は最悪でした。
先日、韓国野球委員会が国民に謝罪文を出したほどです。(参考:KBS WORLD JAPANESE)
実は「成績」は関係なし?最初からイメージが悪かった
ある会社での日本語授業のとき、生徒が話してくれた話が印象的だったのでお話しますね。
この生徒は、「私は正直、今回は日本を応援していた。大谷翔平選手を観るために日韓戦を観戦したようなもの」と話していました。
韓国人にとって、日韓戦は特別なものだということは以前の記事でもお伝えしましたね。
特に韓国人のプライドであるサッカー、フィギュアスケート、そして野球は絶対負けられない戦いというイメージがありました。
そのため、「日本を応援していた」「大谷翔平選手を観るために日韓戦を観戦したようなもの」なんて話をたくさんの韓国人がいるなかで言うとちょっと雰囲気が悪くなるのでは…とドキッとしてほかの生徒たちの顔を伺ったのですが、ただ笑っていました。
「全力で頑張っているチームは私たちも全力で応援するが、全力を出さないチームを私たちは応援しない」とのことです。
今回のWBCでは、最初から韓国チームに期待しない人が多かったのは事実。実際、試合を終えたチームが空港に降りたとき、ファンのお迎えが全然ありませんでした。
筆者は韓国のチームの成績が悪かったことがきっかけで、チームに対する印象が悪くなったんだと思っていたのですが、そうではなく、最初からイメージが悪くさらに成績も重なったことで国民が怒ったんですね。
自分の国のチームに飽きれていた韓国人は、となりの国の日本を見たら成績好調、さらに優勝までしたので「正直うらやましい」と言っていました。筆者の周りの韓国人は、そんな人が多かったですね。
やはり、国際大会は成績によって国内の印象が変わるなと感じた一件でした。いま、日本はお祭りムードでしょうね。筆者もいい気分で過ごせそうです!
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