商売繁昌・開運成就・火伏せのご利益があると伝えられている、「出世稲荷神社」。
いまから約4年ほど前に、この出世稲荷神社を参拝したという男性からとある不思議な体験談を聞きました。
あまりの奇跡的な巡り合わせに、男性は「驚きとともにうすら寒い恐怖を覚えた」と話します。一体、どのような体験をしたのでしょうか?
恐怖を感じるほどの「ご利益」
- 回答者プロフィール
- 年齢/性別/職業:25歳/男性/アルバイト
- 出身:埼玉県
- 参拝時期:2019年9月
参拝したのはどこの神社ですか?
千葉県の成田山 出世稲荷神社です。
なぜ出世稲荷神社を参拝したのですか?
当時苦手だと感じていた上司との縁切りのために参拝しました。
なぜその願い事をしたのですか?
当時パチンコ店でアルバイトをしていたのですが、何人かいたなかの一人の上司がとても苦手でした。
保育園に通う弟の送り迎えをしていたため、勤務時間に融通を利かせてもらう了承を得た状態で入社していたのですが、そのことに対して嫌味を直接言われました。
ほかにも、ほかの人にはさせていない業務外の掃除を影で私にやらせたり、突然怒鳴ったり…しかもこの一連の行動は、その上司よりさらにうえの立場の人間がいるときはおくびにも出さないんです。入社後一週間で、すぐ苦手になりましたね。
周囲の人と仲良くなるにつれて、バイトのなかでは相当評判の悪い上司であるということがわかり、多少心は軽くなったのですが、やはり苦手なものは苦手。
あの人さえいなければもっと頑張れるのに、なんていうくだらない考えを自分のなかで捨てるためにも、参拝することにしました。
参拝後、どうなりましたか?
最初はパワースポットである成田山新勝寺を目指して向かったのですが、たまたま新勝寺のお堂の脇に出世稲荷大明神を見つけ、導かれるように手を合わせ、「あの上司がいなければもっと頑張って出世します!」と軽い気持ちでお祈りしました。
そのときは何もなく、ただ自分のなかで踏ん切りをつけて帰宅したのですが、その翌月末のことです。
朝礼に例の上司はおらず、私は「あの人はきょうは休みか」とホッとしていました。
その日の朝礼を取り仕切っていた上司が連絡事項を伝え終わると、部長が奥の社員室から出てきました。
部長は、普段社員室にこもりきりで、あまり姿を現しません。まして朝礼に出てくるということは何か大きな連絡事項があるのかな、と姿勢を正しました。
すると、部長の口から一言「○○さんは今月末で退職となりました」と告げられました。退職したのは、私が縁切りを願った例の上司だったのです。
アルバイトは誰も知らなかったらしく、みんな一様に驚いていました。
その上司と親交があった人に後から詳しく話を聞いたのですが、その上司が退職届を出した日は私が出世稲荷大明神に参拝した日と同日でした。
それを知ったとき、驚きとともにうすら寒い恐怖を覚えました。
退職理由の詳細はついぞ知らされませんでしたが、その年の年末に私はお礼参りをしました。
参拝を考えている人にメッセージをお願いします。
たまたま参拝とタイミングが重なって、超常的な、あるいは奇跡的な力のように見えるだけかもしれません。実際にはそうなのかもしれませんし、そうではないかもしれません。
何か自分のなかにモヤモヤとした悩みのようなものがあって、それを知人に打ち明けるような気軽さで参拝に行ってみてもいいと思います。
踏みしめる砂利の音や昔造りの建造物に癒されたり、何かを願うことで心に拠り所を作ったり…そうして行動しているうちに、奇跡的な巡りあわせが巡ってきてくれると私は信じています。
- image by:photo AC
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