恋愛の方法が変わりつつある現代、マッチングアプリがその重要なツールとして注目されています。
とくに、AI(人工知能)が関与するマッチング機能は、その効果を求める多くのユーザーにとって、理想の相手との出会いをサポートする重要な要素となっています。
しかし、AIが本当に自分の理想通りの相手を見つけてくれるのか、疑問に思う人も少なくないでしょう。
今回は、株式会社サンジュウナナドが運営する恋愛メディア「ペアフルコラム」が実施した「マッチングアプリに関する意識調査アンケート」の結果をもとに、AIマッチング機能の実際の効果と、どのように活用すべきかを掘り下げていきます。
AI機能の導入でマッチングアプリはどう変わる?
近年、AIを駆使したマッチング機能が多くのマッチングアプリに導入されています。
この機能は、ユーザーが自分で検索せずとも、AIが相性のよい相手を自動で提案してくれるため、時間の節約や新しい出会いのきっかけを提供する大きな利点を持っています。
しかし、「本当に理想の相手に出会えるのか?」という疑問を抱くユーザーも少なくありません。
今回の調査は、18歳以上でマッチングアプリを利用したことのある男女128名を対象に行われました。調査結果は、AIマッチング機能に対する期待と現実を知る上で非常に興味深い内容となっています。
AIマッチング機能で理想の相手に出会えた人は少数派

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「アプリがピックアップした相手と実際に出会えましたか?」と聞いた調査結果によると、AIが選んだ相手と実際に出会えたと回答した人は51人で40%という結果となりました。
約半数の人々が、AIによって出会いのきっかけを得たものの、「理想の相手」と言えるほどの大きな理想とは結びついていないという現実が浮き彫りになりました。

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AIマッチング機能で「理想の相手に出会えた」と答えた人はわずか10人で8%でした。
理想の相手という定義が非常に厳格であることを考慮すると、この結果は想定内とも言えます。
AIは、あくまで「相性がよい」とされる相手をピックアップしてくれるため、必ずしも外見や性格が自分の理想通りであるとは限らないのです。
一方で、「理想の相手ではないものの、よい相手には出会えた」と回答した人は50人で39%という結果に。
AIによって紹介された相手が、必ずしも理想には合致しなかったものの、相性がよいと感じ、結果的によい関係を築けたケースが多かったことが伺えます。
AIマッチング機能は、選択肢を広げる役割を果たし、自己条件に合わない人との出会いを通じて新たな発見を提供してくれる可能性があることがわかりました。
自己プロフィールの質で変わるAIのマッチング力

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「AIがピックアップした相手との共通点や似た価値観はありましたか?」と質問した調査では、AIが選んだ相手と「いくつかの共通点があった」と感じた割合が90人で70%という結果が出ています。
AIは、ユーザーの過去の行動やプロフィール情報を基に、共通の趣味や価値観を持つ相手をピックアップするため、共感しやすいポイントが多く、会話がスムーズに進む傾向にあるということです。
これは、自己プロフィールに適切な情報を記載し、アプリ内での活動をしっかりと行うことで、AIが提供するマッチング精度を高めることができることを示しています。
ユーザー自身がしっかりと自己表現を行うことで、よりよいマッチング結果が期待できるでしょう。

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実際に出会った相手との会話のスムーズさについて調査したところ、83%の人が「普通以上」に会話が成立したと回答しました。
この結果からも、AIが選んだ相手との会話がしやすいという点は、相性のよさを反映していると言えるのではないでしょうか。
会話がスムーズであることは、相手との距離を縮めるために非常に重要な要素ですよね。
AIが提案する相手が、会話においてもスムーズにやり取りできることは、今後の関係発展においてプラスに働くでしょう。
AIマッチング機能のよいところと悪いところ

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アンケート結果からは、AIマッチング機能に対する肯定的な意見も多く寄せられました。
特に「相性の良い相手を自動で提案してくれる」という点が54人で23%と高い評価を受けています。
AIが提供するマッチングは、手動で検索を行う時間や手間を省き、スムーズに理想に近い相手と出会う手助けをしてくれます。
また、「希望条件に合った相手が見つかりやすい」や「手間をかけずにスムーズにマッチングできる」といった利便性に関する意見も多く、AIマッチングの利点がユーザーの求めるニーズに応えていることがわかります。

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一方で、AIマッチング機能に対しては不満の声もありました。
最も多かったのは「興味のない人が何度も表示される」といった意見で、47人(20%)の人々がこの点に不満を抱いています。
AIの学習能力がまだ完全ではなく、時にはユーザーの希望条件とずれた相手が提案されることがあるようです。
また、「マッチング率が思ったより低い」や「マッチングの基準が不透明」といった意見も見られ、AIのアルゴリズムに対する不信感がうかがえます。
これらの問題は今後の技術進歩によって解決されることが期待されることでしょう。

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今回の調査結果を通じて、AIマッチング機能が提供する利点と課題が明確になりました。
AIは、理想の相手とは必ずしも出会えないものの、相性のよい相手との出会いをサポートしていることがわかりました。
また、AIが選ぶ相手には共通点が多く、会話もスムーズに進みやすいという特徴が見られました。
とはいえ、すべてのユーザーに最適な機能ではなく、期待通りのマッチング結果を得るには限界があることも事実です。
しかし、AIマッチングを上手に活用すれば、より多くの出会いのチャンスを得ることができ、恋愛において新たな可能性を広げることができるでしょう。
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