運がいい人、悪い人。どちらになりたいかと尋ねられたら、「運が悪くなりたい」と答える人はいないだろう。
これは、小野寺S一貴という一人の物書きの、結論である……。
あ、なんか哲学者の名言風に始めちゃった(笑)。だって本当にそう思うんですもん。誰だっていい運はほしいし、不運な出来事は回避したい。
でも、運ってどうすればよくなるんでしょう。悪い流れを変えるには何が必要なのかな?
なぜいつも運が悪いのか?

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これについてね、けっこう深く話をした時があるんです。
そして出た結論は、「運の悪い人ほど、悪い流れを放置しているよね」という事実。
え?どういうこと?
つまりね、「なんか運が悪い気がする」「ちょっとツイてないかも」と感じた時に、運のいい人と悪い人では対応の仕方がまるで違うんです。
運って生き物なのでね。勢いというか、動きというか、そういうのが必ずある。誰でも運がいい時と悪い時はあるし、ずっといい人もずっと悪い人もいない。これホント。
むしろ必要なのは、運が悪い時にその流れを放置しないこと、なんです。「流れを変える」努力をしているかどうか?ポイントはそこ。
これ、スポーツをやったことがある人なら経験があるかもしれません。競技中に、失点が続いたりミスが続く時ってあるでしょ?いわゆる「悪い流れ」の時。そんな時、皆さんはどうしますか?
きっと、タイムを取ってプレーを一旦止めるとか。チームメイト同士で声を掛け合うとか。そんな「間」を取るんじゃないかな、と考えます。
つまり、悪い流れを一旦断ち切るわけです。
子どものころはね、僕、この意味がよくわかりませんでした。だってタイムをかけて時間を置いたところで、選手が変わるわけじゃないし「こんなの、意味ないんじゃ?」と思っていた。
だけど、今ならわかります。悪い流れは自分で止めなければダメだ、ということが。
学生時代、研究室対抗のバレーボール大会がありました。決勝まで進みましたが、相手が強くて失点が続いてしまった。
その時に、バレーボール経験者の先輩が審判に「すみません!コートが汗で濡れているので、拭かせてください」と言って、雑巾でコートをキュッキュと拭き始めたんです。
それでひと息つくと、なんと試合再開後はこちらの流れになりました。不思議なことに点がポンポン入り、結局逆転できたんです。
あとから先輩に聞くと、「ああ、あれ?実際はコート、濡れてなかったんだけどさ。あの流れを変えるには、一旦試合を止めたかったんだよ。悪い流れを切りたかったアハハ」と大きく笑って、僕の背中をポンと叩きました。あの時の笑顔を、今でも覚えています。
これは運気の流れも同じ。悪い流れは自分で変えられるし、いい流れの時はそれを継続させることも可能です。それに必要なのが「変化」の活用。
わかりやすく言うと、ゲン担ぎってあるでしょ?いい結果が出た時。いいことがあった時。嬉しいことがあった時。
その時に着ていた服を着続けるとか、付けていたアクセサリーを大事にするとか。
ヤクルトや楽天で監督を務めた野村克也さんが、勝っている間はパンツを変えないのは有名な話だし。
イチローも成績がいい時は、ご飯のメニューやスタジアムまでの道など、その時にした行動を繰り返すのは、けっこう知られた話です。
これが、いい流れをできるだけ継続させるということ。
ちなみに僕も、いいことがあった時の行動や身に付けていたものは、縁起担ぎで「ここぞ!」という時にまた付けますよ。
だけど、もっと重要なのは悪い流れの時にどうするか、ね。意外とね、これをできない人が多くて。
悪い流れを断ち切るには、とにかく「変化を取り入れること」が必要なんです。ほんと、どんどん変化を取り入れる。そうすると、必ず流れって変わるから。
嫌なことがあった時に身に付けていた下着はや靴下は捨てます。ぜーんぶ悪い運気と一緒に、身に付けていた下着にサヨナラします。
さすがにその都度、着ていた服を捨ててたら大変なので、行き着いたのが下着や靴下だっただけ。ほかにもアクセサリーの場合もあるし、同じ道を通らないというのも方法のひとつ。
あとは、髪型を変えることもありますね。昔は髪を切ったら「失恋したの?」なんて聞いたりしたけど(そんな時代があった、昭和平成)、これって理にかなっているんですよ。
嫌な思いをした時の髪型を変える。これが流れを変えるきっかけになるんです。
やり方は、人それぞれでいいけれど、いい流れを継続し、悪い流れは断ち切れます、自分でね。自らの行動で、ある程度コントロールできるんです。すごいでしょ?できるんですよ。
だからね。ここからがもうひとつポイントで、変化のない人には要注意。
- 昔から同じルーチンでしか行動しない人
- 同じ行動パターンを繰り返す人
- 食事や趣味の選択がいつも同じ人
- 職場でいつも同じ対応しかできない人
- 新しい提案を拒む人
- 新しい環境を嫌がる人
- いつも同じ服装をしている人
そんな、全然変化をしない人。いつもどんな時も同じ人は、悪い運気を身にまとっている可能性がすごく高いです。
「私って頑固だから」と言い訳をしていても、結局は変化が怖いだけで、同時に悪い流れをズルズル引きずってしまうだけ。
それにね、いつも変わらないってつまらないでしょ?新しいことに挑戦するドキドキも。初めて経験するワクワクもない。
刺激がないから心も鈍感になっていくのは必然だし、チャンスが訪れた時も気付くことなく逃してしまう。
それはダメダメ。
だからね、皆さん、常に「変化」を意識してみて。暮らしの中にもさりげなく。いつもと違う店に入ってみる。ランチでいつもと違うメニューを頼んでみる。服装もたまには色合いを変えてみるのもいい。
ちなみに、若いころから髪型がずーっと同じ人は注意が必要です(あ、僕のことは責めないでね、髪ないので!)。
髪型や髪色を変えるだけで、心にも張りが出来ていい刺激になります。その刺激で心が沸き立って、いい方向に運気が流れを変えたりします。
変化を厭わない人ほど、運気の流れを自分でコントロールできる素質を持っている。逆に変化を嫌がる人は、悪い流れを引きずっている人が多い。
運気の流れは、ある程度自分でコントロールできます。ズバリ、今日はそれを覚えておいほしいと思い、綴りました。変化して、日々なんとなく素敵に生きましょう。
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