6月といえば、梅雨のシーズン。夏に向けて暑さが増す中、雨で湿度も上がり、過ごしにくい季節ですよね。
そんな今、皆さんに警鐘を鳴らしたいのが、この時期に起こりやすい「食中毒」の問題。
料理メディア「Nadia(ナディア)」が1,232人を対象に実施した「家庭の食中毒対策」に関するアンケート調査では、食中毒は誰にでも起こりえること、そして日常の中に潜む恐怖であることが明らかになっています。
梅雨から夏にかけての食中毒シーズンを前に、今一度、自分たちの食卓を見直してみませんか?それでは見ていきましょう。
「食中毒」は他人事じゃない現実
早速ですが、アンケートの回答者1,232人に「これまでに食中毒関連でヒヤリとした経験があるか」と質問したところ、全体の22.1%にのぼる方々が「経験がある」と回答していることがわかりました。
なんと5人に1人以上。決して少ない数字ではありませんよね。
しかも、これは「実際に食中毒になった」人の数ではなく、「なりかけた・なっていたかもしれない」という経験の数。
表に出ていないだけで、同じような経験をしていても気づいていない人も、実際にはもっと多くいるのかもしれません。
では、そのヒヤリ体験の中身はどのようなものだったのか。
特に多く寄せられたのが、「カレーの常温保存」と「鶏肉の加熱不足」に関するものでした。
- 「粗熱を取るつもりが、鍋を出したまま朝になってしまった」
- 「一晩寝かせたカレーを食べたらお腹が痛くなった」
思い当たる節がある人も、いるのではないでしょうか。このふたつが多くの家庭で共通のリスクとなっているという事実は、後ほど詳しく見ていきます。
「冷蔵庫に入れれば大丈夫」は間違い
調査では、厚生労働省の「家庭でできる食中毒予防の6つのポイント」をもとに、日常の対策の実践度を聞きました。その結果、対策の「定着しているもの」と「見落とされているもの」の差がくっきりと浮かび上がっています。
最も実践されていたのは、「帰宅後、冷蔵・冷凍品を真っ先に庫内にしまっている」で77.8%と約8割にのぼりました。買い物から帰ったらまずは冷蔵庫へ。これは多くの家庭で習慣として根づいているようです。
ただ、ここに少し怖い落とし穴があるのです。
「冷蔵庫の詰め込みを7割程度に抑えている」と答えた人は、わずか13.2%。つまり、冷蔵庫に入れることは意識できていても、「入れ方」まで意識できている人はごく少数だということです。
実際にこんな声も寄せられています。
- 「冷蔵庫に入れていたから大丈夫だと思っていたら、腐っていた」
- 「牛乳から嗅いだことのない臭いがした」
冷蔵庫を過信してしまうことで、かえって油断が生まれてしまう。そんな皮肉な現実が、このデータから見えてきます。
冷蔵庫の中が食材でパンパンの状態では、冷気が庫内に均一に回りにくくなり、特定の場所の温度が上がってしまいます。
夏場はとくに、冷蔵庫の詰め込みすぎ・頻繁な開閉・長時間の開け放しには注意が必要です。「冷蔵庫に入れた=安全」ではなく、「適切に冷やせている状態を保つ」ことを意識しましょう。
調理器具の消毒、できていますか?

image by:Unsplash
冷蔵庫の使い方と並んで、見落とされがちだったのが「調理器具の衛生管理」でした。
「スポンジやふきんを定期的に煮沸や漂白剤で消毒している」と答えた人は33.0%。そして「肉や魚を切った後のまな板・包丁を、洗うだけでなく熱湯で消毒している」は18.0%にとどまりました。
洗えば清潔、というのは実は思い込みかもしれません。水洗いだけでは落ちにくい菌が、まな板の傷や包丁の刃に残っていることがあります。
たとえば、鶏肉を切ったあとのまな板をそのまま野菜に使えば、サルモネラ菌やカンピロバクターが食材に移ってしまうリスクがあります。
とくにふきんやスポンジは、水分と栄養分を両方含んだ「菌の温床」になりやすいアイテムです。毎日使うものだからこそ、週に一度でも熱湯や漂白剤による消毒を取り入れる習慣が、食卓の安全を大きく左右します。
「そこまでやらなきゃいけないの?」と感じる人もいるかもしれません。でも、習慣にしてしまえばそれほど手間ではない。むしろ知らずにいるほうが、ずっとリスクが高いと言えるのです。


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