空き家を手放すとき、あなたはどんなことが頭をよぎりますか?とにかく早く片付けたい?面倒なことから解放されたい?そんな気持ちが先に立つのは、ごく自然なことです。
しかし、いざ売却を終えたあとに「もっとこうしておけばよかった」と振り返る人は、実はとても多いのです。
そこで今回ご紹介するのは、空き家を売却した経験がある115人を対象に行われたアンケート調査の結果。そこから見えてきたのは、多くの人が似たようなポイントでつまずいているという事実でした。
あなたがこれから空き家の売却を考えているなら、先人たちの後悔の声はきっと、大切な道しるべになるはずです。
売却後に残るモヤモヤの正体

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今回の調査で、空き家売却について「後悔がある」と答えた人は全体の63.5%にのぼりました。「かなり後悔している」人が8.7%、「やや後悔している」人が54.8%。
つまり、売却を経験した人の3人に2人近くが、何かしらの心残りを抱えているということです。
一方で、「全く後悔していない」と答えた人も31.3%います。
後悔がないと答えた人の声を見ると、「事前にしっかり調べた」「不動産会社の説明を聞いて比較できた」といったコメントが目立ちます。
つまり、後悔するかどうかの分かれ道は、売却前の準備にあるのかもしれません。
では、後悔した人たちは具体的にどんな点で「しまった」と感じたのか。ランキングで見ていきましょう。
空き家売却で後悔したことランキング
5位 別の活用方法を検討しなかった(2.6%)
5位は、「売却以外の選択肢を十分に考えなかった」という後悔です。
空き家を持ち続けることには、管理の手間や維持費、近隣への気遣いなど、さまざまな負担がつきまといます。
そのため「とにかく手放したい」という気持ちが強くなり、賃貸や駐車場経営といった別の活用法を比較しないまま、売却に踏み切ってしまうケースがあるのです。
「もっと違う活用方法があったんじゃないか」(40代 男性)
「活用できないか、ゆっくり考えればよかった」(50代 女性)
「売却ではなく、保持して運用するなどの道もあったのではないか」(50代 男性)
売却は不可逆的な決断です。一度手放してしまえば取り戻すことはできません。だからこそ、「本当に売るのがベストなのか」を立ち止まって考える時間が、あとになって効いてくるのではないでしょうか。
4位 売却が遅くなった(5.2%)
4位は、「もっと早く動いていればよかった」という時間に関する後悔です。
思い入れのある実家をなかなか手放せなかったり、家財の片付けを後回しにしているうちに、気づけば数カ月、あるいは数年が経ってしまった。
その間に建物の劣化が進み、売却価格が下がってしまうこともあります。所有し続ける限り、固定資産税などの維持費もかかり続けます。
「売却の意思を固めるまでに時間がかかり、空き家期間が長くなってしまったことから、安値でないと買い手が見つからなかった」(30代 女性)
「家の片付けを後回しにしていたせいで、売り出しが遅れてしまった」(40代 女性)
「実家に対する思い入れが強くて、売却までに時間がかかった」(60代以上 女性)
感情的に踏み切れない気持ちは、多くの方が共感できるものでしょう。
ただ、時間が経つほどに選択肢が狭まっていくのもまた事実。「いつかやろう」が生む損失は、目に見えにくいからこそ厄介です。
3位 意外に費用がかかった(6.1%)
3位にランクインしたのは、「売却にかかる費用を甘く見ていた」という声です。
空き家の売却というと「いくらで売れるか」ばかりに目が向きがちですが、実際には“出ていくお金”も少なくありません。
解体費用、リフォーム費用、家財の処分費用、不動産会社に支払う仲介手数料。特に長年住んでいた実家の場合、家財の量が想像以上に多く、処分だけで数十万円かかるケースも珍しくありません。
「売却までに多くの費用がかかった」(40代 女性)
「家財整理の費用についても事前に把握が不十分で、想定より負担が大きくなりました」(40代 女性)
「解体費用が結構かかりました」(50代 女性)
「売れたお金が入るから大丈夫」と思っていたのに、差し引いてみると手元にほとんど残らなかった…。
そんな事態を避けるためにも、売却で得られる金額だけでなく、出ていくコストも事前に見積もっておくことが大切です。
2位 安い価格で売却した(18.3%)
2位は、「もっと高く売れたはずなのに」という金額面の後悔です。この後悔の背景には、「早く手放したい」という焦りが大きく影響しています。
維持管理の負担から解放されたい一心で、不動産会社の言い値を受け入れてしまった。あるいは、「今を逃すと買い手がつかなくなる」という営業トークに押されて、大幅な値引きに応じてしまった。
そんな経験を語る方が多く見られました。
「早く手放したい気持ちが先行して、相場より安く売却してしまった」(20代 男性)
「不動産会社の営業トークに焦り、大幅な値引き要求を受け入れてしまった。後から調べると、値下げしなくても十分に売れる可能性があった」(30代 女性)
「早く売却したくて、不動産屋の言い値で売却してしまった」(40代 男性)
不動産は取引金額が大きいだけに、判断ひとつで数十万円から数百万円の差が生じることもあります。
そのため売却後に落ち着いて相場を調べたとき、「あのとき焦らなければ…」と感じる方は少なくありません。
急ぎたい気持ちは理解できますが、その焦りこそが最大のコストになり得ることを、多くの経験者が身をもって実感しています。
1位 業者を比較しなかった(30.4%)
そして最も多かった後悔が、「不動産会社を比較しなかった」というものでした。
最初に相談した1社にそのまま依頼し、他社の査定を取らないまま売却を進めてしまった。後から考えると、もう少し比較していれば、もっと良い条件で売れていたかもしれない。
そんな声が数多く寄せられています。
「複数の不動産会社に査定を依頼せず、最初に相談した会社の提示額で売却を進めてしまった」(30代 女性)
「不動産会社を1社だけで決めてしまった。後から近隣の売却事例を調べると、もう少し高く売れた可能性があった」(60代以上 男性)
不動産会社にはそれぞれ得意なエリアや建物タイプ、再販の戦略があり、同じ物件でも査定額に差が出ることは珍しくありません。
1位の「業者を比較しなかった」と2位の「安い価格で売却した」は密接につながっており、比較を怠ったことが結果として安値での売却を招いたと振り返る人が多いのです。
日常的に不動産を売買する機会はほとんどないからこそ、1社の提示額が適正かどうかを判断するのは難しいもの。だからこそ、複数社に相談するというひと手間が、大きな差を生むのです。
空き家売却の後悔の根っこにあるもの【ランキング】
調査では、後悔につながった原因についても回答を集めています。そこから見えてきたのは、具体的な失敗の奥にある、より根本的な問題でした。
5位 面倒だという気持ち
「手間を惜しんだ」という率直な反省です。業者選びや相場調査、相見積もりの取得を面倒に感じて省いてしまい、あとから「少し手間をかけていれば違った結果になったのでは」と感じる人も。
忙しい日常の中で不動産の手続きに向き合うのは確かに骨が折れますが、そのひと手間が結果を大きく左右するのです。
4位 家族との相談不足
空き家の売却は、自分ひとりで決められないことも多いもの。関係者が複数いる場合、事前に方針を話し合っておかないと、売却時に慌てることになり、結果的に判断を誤るリスクが高まります。
3位 事前準備の不足
不動産市場の情報を集めたり、売却の流れを把握したりといった、基本的な準備が不十分だったという反省です。
準備が足りないと判断材料が手元にないまま話が進み、不動産会社に任せきりになりやすくなります。
2位 早く終わらせたい焦り(21.7%)
「早く現金化したい」「管理の手間から解放されたい」「近隣から苦情が来ている」。
さまざまな事情から焦りを抱えた状態で売却に臨んでしまい、冷静な判断ができなかったという声です。焦りは、比較や情報収集の時間を奪い、結果として損失につながりやすくなります。
1位 知識の不足(35.7%)
最も多かった原因は、「知識が足りなかった」という反省です。
市場価値や地域の相場を知らないまま売却に臨むと、不動産会社から提示された金額が適正かどうかを判断する基準がありません。
特に相続などで突然空き家を引き継いだ方は、知識を得る余裕がないまま決断を迫られるケースもあります。
経験者が語る「後悔しないために絶対やるべきこと」

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では、後悔を避けるためにはどうすればいいのか。売却経験者たちが最も強く勧めるのは、「複数の不動産会社に相談すること」(37.4%)でした。
査定額やサポートの内容は会社によって大きく異なるため、1社だけで決めてしまうのはリスクが高い。
複数社の査定を比べることで、自分の物件の相場感がつかめ、交渉の際にも冷静でいられるようになります。
加えて、「自分でも相場を調べておくこと」「家族と事前に方針を話し合っておくこと」「家財の整理を早めに始めておくこと」なども、多くの経験者が口をそろえて挙げたポイントです。
「査定は複数社にお願いすること。家の中の整理は、思ってた以上に時間がかかるので、かなり余裕をもって取り掛かるべき」(20代 女性)
「自分でも周辺の類似物件の売り出し価格や過去の成約相場を調べておくべき。『いくらまでなら下げるか』という防衛ラインを親族間で決めておくと、値引き交渉の際に焦らず対応できる」(30代 女性)
「何をしても後悔はすると思うんですが、あらゆることを調べ尽くしたほうが後悔は少ないと思います」(40代 男性)
最後のコメントが印象的です。「後悔をゼロにする」ことは難しいかもしれない。でも、「後悔を小さくする」ことはできる。そのために必要なのは、少しの時間と手間を惜しまないことなのでしょう。
まとめ
今回の調査から浮かび上がったのは、空き家売却の後悔の多くが、「焦り」「知識不足」「比較不足」という3つの要因に集約されるということです。
そしてこの3つは、互いに密接につながっています。
知識がないから焦りが生まれ、焦るから比較する余裕がなくなり、比較しなかったから不利な条件で手放してしまう。この連鎖を断ち切るカギは、「売却を決める前の準備」にあります。
空き家を抱えていると、管理の負担や周囲への気遣いから、「一刻も早く手放したい」という気持ちになるのは当然のことです。
その焦りを責める必要はありません。ただ、少しだけ立ち止まって、複数の会社に相談してみる。自分でも相場を調べてみる。家族と方針を話し合っておく。
そうした小さなひと手間が、数十万円、ときには数百万円の差となって返ってくる可能性があるのです。
大切な家を手放すという決断は、誰にとっても簡単ではありません。だからこそ、「あのとき、できることはやった」と思える状態で臨むことが、あとの自分を守る最善の方法ではないでしょうか。
- source:空き家買取隊は全国の空き家の高額査定に挑戦中【東証上場】(via PR TIMES)/【空き家売却で後悔したことランキング】失敗原因や売却前にやるべきことは?経験者115人アンケート調査/【空き家売却の完全版】信頼できる相談先・流れ・費用・税金・注意点まで全て解説!/全国の不動産買取業者ランキングTOP10【2026年最新版】買取実績・口コミ評価を徹底調査!
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