AKBに学ぶコミュニティビジネスの作り方、広げ方
コミュニティをつくるうえで、参考になるのがAKBなどのアイドルです。「アイドルとコミュニティが関係あるの?」と思うかもしれませんが、実は、アイドルはコミュニティビジネスで成り立っているのです。
ライブに来る人たち、ファンクラブというのはすでに1つのコミュニティですよね。そこまでしてくれるファンだから、アイドル側も大事にする。そこでまた、お金が動く。
アイドルも、以前はマスメディアに出ることでライブの集客率が上がっていましたが、いまは自分でコミュニティを作ってある程度ライブに人が集まり、そこからマスメディアに行き、マスメディアからまたコミュニティのほうに人が入ってくるという「かけ算の時代」に入っています。
AKB48は「会いに行けるアイドル」ということで、人気に火が付きました。あれこそまさにコミュニティの強みを生かしたビジネス戦略です。
知り合いの編集者さんから聞いた話ですが、これまでの芸能系の会社さんはマイナーな出版社に対して対応が冷たかったそうです。
それに対してAKB48の運営の人たちは、メディアであれば相手が興味を持ったら「席をご用意するので身に来てください」と呼び掛けていたんだとか。「応援したいと思う子がいたらどんどん使ってあげてください」というスタンスだったのです。
そのためマイナー出版社の編集者がファンになり、応援して、どんどん記事ができていくという流れができました。マイナーというと聞こえがよくないかもしれませんが、逆にいったらAKB48は「コアなファン」を作ることに成功したのです。
そのコアな人たちがどれだけ応援してくれるかによって、その後の波及の仕方が変わってくるのです。AKB48のイメージが固まりつつあったときに、マイナーな雑誌にも出ていることが、逆にAKBのブランドにもなっていったのです。
では、コアなファンはどう作ったらいいと思いますか?