みなさんは親の老後のこと、考えていますか?ご両親と老後や介護のことについて話し合ったことはありますか?
介護サービスを提供する株式会社ソラストが全国の20代~50代男女500名を対象に実施した「親子の老後と介護に関する意識調査」によると、なんと8割以上(85.6%)の人が「親の老後に不安を感じている」という事実が明らかになっているようです。
今回は家族の介護経験者の声も紹介しますので、親の介護についてピンとこないというあなたも、いざというときのためのことを考えるきっかけにしてみてくださいね。
親の老後に不安を感じる人は8割以上。きっかけは「親が年老いた」
親の老後に対して不安を感じるかどうかを聞いてみると、8割以上の人が「不安に感じる」(85.6%)と回答。年代別で見ると、20代と比べて30代以上で不安を感じている人の割合が高く、特に30代がもっとも多い結果となりました。
不安を感じるようになったきっかけについて掘り下げると、もっとも多いのは「親が年老いた」(72.2%)という回答でした。その次には「親の体調が悪くなった・病気になった」(39.5%)という回答に票が集まりました。
高齢になった親の姿に不安を感じるようになった人や、実際に親が体の不調や病気を経験したことで不安を感じ始めた人が多いようです。
親と「親の介護」について話した経験のある人は3割弱
多くの人が親の老後に対して漠然とした不安を抱いていることがわかりましたが、歳を重ねれば誰もが老後を迎え、介護が必要になる場面も出てきます。充実した老後を過ごしたり、介護が必要になった時に家族で助け合ったりするためには、日ごろから家族で会話する機会を持つことが大切です。
では、親本人と「親の介護」について話したことのある人はどのくらいいるのでしょうか。
調査の結果、親と「親の介護」について話した経験のある人は3割弱(28.8%)で、残りの7割以上の人は「話した経験がない」という事実が判明しました。年代別で見ると、20~30代よりも40~50代の方が話した経験のある人は多い結果に。
若い世代ほど、本人に面と向かって介護を受けるかもしれない将来のことを話すことに対して、抵抗を感じる人が多いのでしょうか。あるいは、少々真面目な話題なので、なんとなく話すタイミングを見失っている人もいるのかもしれません。
ソラストの担当者は、「自分や親の老後については、誰もが不安に感じると思います。だからこそ、1年に1度はご家族で老後の過ごし方や介護について話し合うことが大切ではないでしょうか。面と向かって話すことに抵抗を感じるかもしれませんが、会話の数を増やすと不安は少しずつ解消されるはずです。親も子も悔いが残らない生活を送るためにも、元気なうちから会話する時間をつくることをおすすめします」と話しています。