靴を脱いだ瞬間にプゥーンと鼻をつく足の臭いに焦ったことはありませんか?ブーツを履く機会の多い冬、実はムレた足や靴下からイヤな臭いを感じやすい季節です。
「足の臭い」に関する調査では、73.1%の女性が「自分の足の臭いが気になったことがある」、75.8%の女性が「他人の足の臭いが気になったことがある」と回答しています。
いくらおしゃれをして出かけても、靴を脱いだ瞬間「クサい…」と鼻をつままれてしまってはもったいない。たとえ人に気づかれなくても、自分の気持ちだって萎えてしまいます。
同調査では、4人に1人が足の臭いが原因で失敗してしまった経験が「ある」と回答しています。
- 飲み会で足の臭いが気になり、話が耳に入ってこなかった(滋賀県/会社員/30代/女性)
- パンプスを脱いでいたら「変な臭いしない?」と聞かれて焦った(愛知県/会社員/30代/女性)
- お座敷席の飲み会で、足の臭いが気になり楽しめなかった(東京都/会社員/20代/女性)
このように冷や汗をかいた経験が多く聞かれたようですが、心あたりがある人もいるかもしれません。
そこで今回は、足が臭くなる原因と臭いを防ぐための方法をお伝えしましょう。
納豆、くさったチーズ、雑巾みたい…不快な臭いの原因は?
なぜ足から「くさったチーズ」のような不快な臭いが出てくることがあるのでしょう?
2月12日に発売された、『カラダから出る「カタチのない」もの“キャラクター図鑑”―おなら、くしゃみ、げっぷ、いびき……。あいつらは偉大な存在!』(誠文堂新光社刊)ではこのように説明されています。
足の裏には、汗をつくり出すエクリン汗腺が密集しています。1日につき200ミリリットルもの汗が出ているのです。さらに足からはアカも多く出ています。
くつを履いた足は、温度が32度前後、湿度は90%にものぼり、細菌がふえやすい環境です。これらの細菌の中には、くさいにおいをつくるものも多くいて、汗やアカをよろこんで食べます。このとき「イソ吉草酸(いそきっそうさん)」という液体の物質が発生します。これこそが、足のにおいの犯人なのです。
(『カラダから出る「カタチのない」もの“キャラクター図鑑”―おなら、くしゃみ、げっぷ、いびき……。あいつらは偉大な存在!』より引用)
靴のなかの温度や湿度が高まり、汗をかいてムレることによって菌が発生し、臭いが生じてくるようですね。
調査で「臭いが気になる靴の種類」を尋ねたところ、もっとも多い回答は「ブーツ(52.2%)」、次いで「スニーカー(26.4%)」「パンプス(12.5%)」という結果になっていますが、「ブーツ」は、その形状や材質で蒸れた空気の逃げ場がなくなるため、臭いが発生しやすくなるのでしょう。
「スニーカー」は形状や材質こそ通気性が良いものを使われていることが多く、あまり臭いがしないものと思われるかもしれません。しかし毎日同じ靴を履くと、湿気が取れず、細菌が繁殖してしまいます。履いたら2日ほど置いて乾燥させるといいようですよ。