出会ったころはあんなにやさしかったのに、尽くしてくれたのに、最近は扱いが雑な気がする…。
話をしているだけで楽しかったのに、いまはあんまり魅力を感じられなくてマンネリ。
とても素敵な彼だけど、半年前の浮気がいまでも許せなくて彼を信じきれない。
結婚する気がない彼と、結婚したい私でいつも喧嘩になる。
この4つのエピソード、一見バラバラの問題のように思えるんですが、実は共通点があります。それは、相手の「不完全さ」を受け入れられていないということです。
やさしくない彼。楽しい話ができない彼。浮気をする彼。結婚する気がない彼。愛情表現ができない彼。記念日を忘れる彼。そんな彼を、心のどこかで「ダメだ」と否定しているのです。
もし彼が「そんな自分に悩んでいて変えたいんだ」と思っていたら、直そうとすることは有効でしょう。でも、多分違いますよね。彼は彼なりの理由で、そうした自分で生きているのです。
今回は、パートナーの「不完全さ」を受け入れて、もっともっと愛を深める方法についてお教えします。
パートナーシップの目指す場所
心の世界では、パートナーシップは一般的に以下のような流れを経るといわれています。
- 相手のいい所だけを見ている状態の「ロマンス期」
- 自分の意に沿わない部分が見えてくる時期の「ハートブレイク(失望)期」
- 「どちらが正しいか」と喧嘩をする「パワーストラグル(権力争い)期」
- 「もういいい」とあきらめの境地に至る「デッドゾーン期」
- 別れ
お別れに至らないために求められるのが、「デッドゾーン期」を乗り越えること。デッドゾーン期を乗り越えると、ロマンス期の何倍ものロマンスが感じられる「相互依存」の時代がやってきます。
依存という文字が入っていますが、ベッタリ相手に寄りかかるのではなく、お互いに自立し、自由で対等に愛し合うことができる関係です。
相互依存が1番心地いいパートナーシップになるので「ここを目指しましょう」という話になるのですが、そう簡単にはいきません。
それはなぜか。相手の「相容れない部分」も許容していなければ相互依存の時代は迎えられないからです。