あいまいなままにしない
どのような会議であれ、最終的な目的は会社として結果を出し続けるためであり、その源泉は現場での働きです。モノを造るにしろ売るにしろ、それぞれの現場での働きが価値を生み出しています。
行動に移さなければ何の意味もないですし、何も生み出すことはできません。そこで部下の立場から自分たちのために、会議をムダに終わらせないための言葉があります。
それは「具体的」という言葉です。「具体的に○○すればいいのですか?」という質問。もしくは、「具体的に○○すればいいんですね!」という確認。この「具体的に~」という言葉が会議を有意義なものに変えてくれます。
現場では考えることも必要ですが、実際に行動しなければ意味がありません。何時から何時まで、誰が、どのように仕事を行なうのか。どうなったら仕事は完了なのか。実際に行動するのですから、そこに「あいまい」は存在しません。
あいまいがあるのはその前段階。その典型がムダな会議なのです。方針やゴールが決まっても、具体的な行動になると確認不足で、そこにズレがあることで、後になって問題になる。
つまり、ゴールは明確でもプロセスがあいまいなままなのです。これは、計画があるようで無計画で進んでいるのと同じです。だから進捗管理もどこまでゴールに近づいているかしかわからない。
問題になったときに初めてプロセスを振り返り、そこで初めて具体的な話になるのです。現場では何をするのかを明確にすれば、自ずとゴールに辿り着きます。
もし、問題があればすぐにわかります。それが組織的な仕事の進め方です。実はこの話をすると、現場としては自由度がなくなると考える人もいます。だから、ある程度はあいまいなままの方がいいといいます。
それは私から見れば、自分の成長にブレーキを掛けているとてももったいない状態。あいまいをなくせば仕事はより楽になります。だからこそ、現場の立場でより具体的な話をする。実際に行動することをイメージして最終的な結論までのストーリーを共有する。会社の価値を生み出しているのは現場です。
「会議は自分たち現場のためにある」そう考えて、会議を有効活用していきましょう。そのキーワードは「具体的」です。
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