あてどなく自分に合う化粧品を探しさまよう「化粧品ジプシー」の方が多く私のもとにも辿りつかれます。
「やっと見つけた」と“肌が育つケア”に賛同し、定着する人もいれば、また新たな化粧品を求めて、放浪の旅に向かう人も…。
ネットをはじめ、さまざまなメディアに情報があふれるいまの時代、どのような化粧品が自分の肌に合っているかの選択することは至難の業になっています。化粧品探しでは、ほとんどの方がジプシー(放浪者)にならざるを得ない時代ともいえるでしょう。
数ある情報のなかには、根も葉もない、にわかに信じられない情報や表現が氾濫しており、勝手に不安になってしまいます。
そこで、今回の美肌塾では「化粧品を見抜く視点」というテーマで、基本中の基本をお話したいと思います。まずは、化粧品ジプシーの現状から見ていきましょう。
化粧品選びのキホンのキ
化粧品を変えたいという動機は何でしょう?
- 現状の肌や、化粧品に対する不満
- もっときれいになりたいという期待
ざっくりいうと、このふたつだと推定できます。
そこで、さらなる質問を投げかけます。
- 「化粧品を変えたら、不満が解決されましたか?」
- 「化粧品を変えたら、きれいになりましたか?」
そうなると、返答に窮する方がほとんどではないでしょうか。
さらに「いまの化粧品を選んだわけは?」と尋ねると…
- テレビやネットのCMを見て
- 口コミやレビューを見て
- 新製品だから
- キャンペーンをしてたから
- よいといわれる成分が入っているから
- ○○(肌トラブル)によさそうだから
- 肌がきれいな友人が使っているから
- 友達のすすめで
このような言葉が並ぶでしょう。これらは客観的に見れば、きちんとした判断基準があるわけではなく、合理的な選び方ではありません。
なかにはしっかりと調べる方もいますが、冒頭で述べた通り、疑わしい情報や表現が多く、選択の正しさを確信できません。でも、次のような大まかな視点を持っていたら、化粧品選びに迷いは少なくなります。