これが、現代の実状
さて、並行的に大切なことなのですが「なるべく早期に、この事情を家族で共有する」。いいにくいようですが、大切なことです。どうやら、奥さまはお金のことはあなた任せのようですし、事態を把握されていないように思えます。お子さんも、ごく自然に進学するものと考えているのではないでしょうか。
伝えるのが遅くなるほどに妻子には不意打ちと感じ、より心理的ダメージも大きくなります。すでに十分に遅いかもですが、それでも。どのみち、いつか確実にバレます。
伝えた当初はショックや落胆が大きいかもしれません。しかしもしかしたら、奥さまが就職してくれるかもしれません。お子さんも、進学するにしてもしないにしても、前向きに協力してくれるかもしれません。
何より、下のお子さんはまだ中学生ですから、いまから勉強に励んでくれれば、学費も割安になります。進路によっては、無料で大学に行けるかもしれません。
少し余談ですが、年代を問わず既婚世帯のおよそ2割は貯金がないのが実情です。約半数の大学生が、奨学金などを使っています。あなたの状況や事情は、極めてよくある普通のことです。そして普通に、このような事態になるのが現代といえます。
極めて普通ですが、こうなれば取れる対策にも限度があり、少しでも事態をよくするには家族の協力が欠かせません。夫婦で、親子で、存分に今後について話し合いを重ねて、まずは進学について結論を出しましょう。
早期に家族で選択すべき
子どもの大学費用を準備できなかった。いま、本当にこのような声をよく聞きますね…。今後は新型コロナウイルスの影響でさらに増えるような気もします。
まず、もはや大学は行かせて当然ではありません。「行かせない」という選択肢も視野に入れて、それぞれの先にある親子の未来を考えましょう。
そして、家族間での情報共有が欠かせません。最終的には全員に影響があるのですから、尚更です。父親として、言い出しにくい事情は十分に察しますが、愛する家族を信じて、早めに打ち明けてくださいね。
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