デキる大人がやっている肯定話法
それまでの僕だったら、「どうしてこの人は理解してくれないんだ?」「どうして俺が怒られなきゃならないんだ?」といった「どうして?」という原因追求型の自問自答ばかりでした。
起きたことを分析し、改善するための原因追求であればいいのですが、僕の場合は「他責にすることが目的」だったり「現実逃避することが目的」で原因追求思考を無意識の習慣にしていたのです。
でも、肯定話法を教わってから、原因追求型の思考の習慣をできるだけやらないようにして、その代わりに「どうすれば次はうまくいくだろう?」といった未来解決思考型の自問自答を癖つけるようにしました。
この思考の転換は、そのあとの僕の人生を大きく変えていきました。
たとえば、これまでであれば、「上司はどんな面倒臭い仕事をふってくるだろうか?」「どうしていつも俺にだけ面倒臭い仕事を言いつけるんだ?」と考えていた。
それを、
「面倒臭い仕事が振られたとしても焦らず取り組むために、いまのうちに片付けておいた方がいいことは何か?」
「とりあえず後回しにしておいた経理伝票の整理と日報だけは、きょう中に仕上げておこう。そして、もしも面倒臭い仕事が来なかったら、きょうはさっさと切り上げて彼女と飲みにでも行こう」
こんなふうに、ちょっとだけ自問自答する際の質問を「未来解決志向」に変えたのです。
そうすると、心構えや行動も変わります。そして気分はもちろん、人生が大きく変わることは少なくありません。
「普段、自分で自分にどんな質問を投げかけてるのか?」
この答えは、あなたが想像している以上に、あなたの人生をいい方向にも悪い方向にも大きく左右する原因を生み出しています。