こんにちは。メンタルトレーナー&心理カウンセラーの吉田こうじです。
きょうはアダルトチルドレンを自覚する読者の方からいただいた質問にお答えしたいと思います。
- アダルトチルドレン(Adult Children、AC)とは、子どものころに両親との関係や家庭環境によって心的外傷(トラウマ)を負い、大人になっても生きづらさや不安を抱えた大人のことです。詳しくはこちらの記事(子どもらしさを出せずに大人になった「アダルトチルドレン」の苦しみ)をご覧ください。
QUESTION
「アダルトチルドレンやそのほかの症状について検索することが、自分がその症状であるという意識を強めている」と知ってドキッとしました。
私はアダルトチルドレンを、本を読んだりして克服しようとしているのですが、それは難しいことですか?どこかに相談したりカウンセリングを受けたりしないと治すことはできませんか?
アダルトチルドレンは自力で克服できる?
私が以前メルマガやブログで書いた、「アダルトチルドレンやHSPなどでお悩みの方によくあるのは、自分の悩みを解決しようとネット検索しているつもりで、それらの症例に自分を当てはめては、逆にどんどん『私はアダルトチルドレンです!』『HSPです!』と自信をつけちゃうことがよくある」という内容の記事(詳細はこちら<外部サイト>)についてのご質問です。
このようなケースは本当によくあることで、実際僕のところに心のご相談にお見えになる方の多くは、努力家で、勉強家で、自分の心の状態がどんな状態で何が原因なのかを徹底的に調べていることがとても多いです。
ともすると、「私はアダルトチルドレンのせいで人間関係がうまくいかないんです」という具合に、「私はアダルトチルドレンという人間です」という確固たるセルフイメージを作り込むまでありとあらゆる情報を入手しているせいで、余計に苦しい状態を長引かせていたりします。
ご質問の「自分で本を読んだりして克服したりしようとしているのですが、それは難しいことですか?」の答えは、「克服可能」です。そういう人の方が多いくらいですから。
では、本から学ぶ際にどんなところに留意するといいのか、僕なりの5つのコツをお話します。