みなさま、こんにちは。思春期・発達障害療育専門カウンセラーの飯塚ひろみです。子育てをしているとイライラすること、たくさんありますよね。
- 何回も同じことをいわせる
- いうことを聞いてくれない
- 心配しているのに「うざい」といわれる
- あろうことか「親なんて大嫌い」といわれてしまう
こんな状況が続くと、「なんで自分がこんな思いをしなければならないの?」「一体私の何がいけないっていうの?」と、イライラしたりモヤモヤしたりすること、思春期育児あるあるだと思います。我が子のためを想い、日々、懸命に尽くしているのに理不尽な態度で返されて落胆してしまっている親御さんも多いでしょう。
今回は、そんな親側の気持ちのコントロールについてお話しましょう。
なんでこんなにイライラするの?
そもそも私たちはなぜ、子どもの言動にイライラしてしまうのでしょうか。この感情をもっと細かく見ていくと、子どもの何かしらの言動に対し、苛立ちを覚えているということがわかると思います。
怒りが発生する理由のひとつとして、「自分が相手に求めていたものが、自分の期待値に届かなかったから」ということがあります。
これを職場で例えてみると「あの新人、頑張っていい結果を出します!といっていたくせに、なんの成果もあげられてないじゃないか!」や「プレゼン作るのが得意だといっていたくせに、全然ダメだったじゃないか!」などになります。こうしたやり取り、1度は見たことがあるのではないでしょうか。
この状況は、自分が期待した結果に届いていない現状を突きつけられて、そのギャップに「自分自身が苛立っている」のですね。「こんなに可愛がってやったのに」「俺が教育係を務めたのになんで」と、自身のなかに湧きあがる怒りの感情を相手にストレートにぶつけているのです。
と、ここまで書いて、察しのいいかたはピンときたのではないでしょうか。そう。親子間でも似たようなことがあるのです。こうした上司と部下の関係は実は、思春期の親子間のやり取りと似ているところがあるのですね。
「毎日毎日勉強のサポートをしてあげたのに、なぜこんなに悪い成績なの?」「これだけ愛情を注いでいるのだから、いい子に育って当然なのに…」「俺の子なんだから国立大にストレートでいけるのは当然」「得意だっていっていた教科だったのに、何この成績は!?」など、期待値を裏切れた感が大きければ大きいほど、苛立ちも強く感じていきます。
なので、イライラしたときは、その物事に関して「自分が期待をしていたのだな」と思うようにするといいと思います。と同時に「どのくらい期待をしていたのだろうか?」と、自らの期待値を数値化や具体化していくと、もっとよくわかってきます。
そして、「これほど期待をしていたのはなぜだったのだろうか」と、自分と向き合ってくると期待値の正体がわかってくるようになってきます。
さて次は、この「イライラ」と真正面から向き合っていきましょう。