みなさんこんにちは。心理コンサルタントの飯田です。
きょうは読者のかたからいただいた「不登校が続く場合、休学の時期や話し合いの仕方を知りたい」というご質問に回答しました。
不登校と休学、転校のタイミングは?
個別の状況にもよるので、すべてのケースに当てはまるとは言えませんが…たとえば、不登校が8カ月続いている高校生を例にお話します。
下記のようなやり取りは、避けたいものです。
親「不登校が長引いているから、休学はどうかな?」
子「わからない」
親「もう8カ月経っているからね」
子「休学しろってこと?」
親「そうじゃないけど、あなたはどうしたいの?」
子「行きたいけど行けない。わからない」
親「どうしたら行けると思う?」
子「休学でいいよ」
親「このまま続くなら、休学もあるよって言っているだけ」
子「じゃあ、行くよ」
不登校が続く場合、休学、転校、通信、フリースクールなどいろいろと考えられます。
子どもへの対応としては、急いだり、あせって子どもにアレコレ質問するのは避けたほうがいいです。主体はあくまで子ども。なので、子どもの気持ちを最優先にしてくださいね。
不登校の子どもは、考えがまとまらず、自分自身でもどうしたらいいかわからない状態です。ですから、子の気持ちを汲み取りながら家に居場所(安心感)を作っていきましょう。
それらを踏まえた接し方は、
親「不登校が長引いているから、休学はどうかな?」
子「わからない」
親「そうかぁ。どうしたいか、気持ちがわからないってこと?」
子「わからないから決めていいよ」
親「すぐに結論は出さなくていい。頭の片隅に、休学のことも頭に入れて」
子「そんなこと、わかってるよ」
親「わかってるんだね」
子「行きたい気持ちもあるけど、行けない」
親「そうかぁ、気持ちはあるんだ」
このように共感しつつ、「わからない」なら、「わかるまで待つ」という心持ちで話を聞いてあげてくださいね。
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