みなさま、こんばんは。思春期・発達障害療育専門カウンセラーの飯塚ひろみです。きょうは、「担任の先生との相性」をみていきましょう。
子どもが担任の先生の愚痴をこぼしたら…
突然ですが、思春期のお子さんをお持ちのお母さまに質問です。あなたのお子さんは担任の先生が好きですか?
- 何も言ってこないからとりあえず好きなようだ
- なんだか怖そうな先生が担任になった
- よくない噂の先生が担任になって不安…
- 子どもが苦手な先生が担任になってこれからが心配
と、先生が普段どのように子どもと接してくれているのか、とても気になるかたがほとんどだと思います。
「担任の先生は子どもの学校生活の要」です。学校と家庭をつなぐパイプ役でもありますから、親としては信頼できる先生、頼りになる先生であってほしいと願うのは当然のことですよね。
ですが、自分たちの希望通りに行かないことがあるのもまた事実。「私、あの先生嫌い」「やる気がなくなった…」など、子どもが担任の先生について愚痴をこぼすことも、思春期あるあるの話です。
子どもが嫌悪感を示すのをみてお母さんは、この年度を平穏に過ごしていけるのか、とても心配になってしまうと思いますが、ここでの声掛けにはポイントがあるので注意していきましょう。
まずは、「子どもがどれだけ担任の先生のことを悪く言っても、お母さんも一緒になって悪口を言わない」。これ、少し難しいやり取りなのですが、とても大切なことです。
子どもの気持ちを「そう、あなたはそう思っているのね」や「不安な気持ちでいっぱいなのね」と、受容・共感することはしても、「やっぱり?お母さんもあの先生嫌い!」と子どもの言葉に重ねるように、批判や拒絶をしないようにすることがポイントなのです。
お母さんが同意してくれて心強いと一瞬感じますが、信頼している親からの同意を得たことで、ますます先生を嫌いになってしまう場合があります。
親の言葉は絶大なので、放つ言葉には重みがあります。特に、今回のようにマイナスの言葉は破壊力があり、人の負の感情を強く揺さぶる効果がありますので、言葉がけには注意していきましょうね。
親が先生の肩を持っている、先生を庇っている、味方している…と、子どもが思わないようにしていくところがコツです。