思春期の子どもが嫌がる声掛け
次のポイントは、子どもの意見を「でもね」や「だって」と裏返そうとしないこと。これは、思春期の子どもがなにより嫌がる声掛け。これが第2のポイントなので覚えておいてくださいね。
子どもは一生懸命にいまの不安な気持ちを、話してくれています。思春期の子どもが、自分の素直な気持ちを話すことはとても勇気がいることなので、打ち明けてくれた感謝の気持ちを表明するとともに「どうしてそう思ってしまったのか」を、聞くようにしてください。
「だってもう担任になっちゃったんだから仕方ないでしょ!」や、「でも、もう変えられないから諦めなさい」と、子どもの気持ちを十分に聞かないまま会話を終わらせようとしないことが大切です。
担任の先生はすぐには変えられませんが、もしかしたら過去に、理不尽な想いをしたことがあるかもしれないですし、指導の仕方に偏りがあるのかもしれません。
自分ではなく、お友達が辛い目にあったという場合もあります。子どもがなぜ担任の先生を嫌うのか、しっかりと理由を聞くこと、これも私たち保護者の役割のひとつなのですね。
話を聞いているなかで「これはちょっと自分だけでは解決できないな」と思うような言動が担任の先生に見られるのならば、学年主任や副校長・教頭先生に相談することも視野に入れて動いてみてください。
そして、子どもの言葉がただの愚痴だった場合は「うんうん」と聞きながら、
- お父さん、お母さんはいつでも先生に話に行くから、我慢しないで言ってね
- お母さんもお父さんも、○○が楽しく学校に行ってくれることが一番嬉しいから、困ったことがあったら協力するよ、だからいつでも話してね
と「お子さんの相談窓口=お母さん・お父さん」と、門戸を開いていつでも相談できるようにしてあげましょう。
親のそうした姿勢・態度・言葉で、お子さんは安心して学校に通う事ができますよ。ここでしっかりとコミュニケーションを取り、子どもの心を安心・安定させてあげてくださいね。
きょうの実践課題
- 子どもの担任の先生がどのようなかたか知っていますか?また、子どもと先生について話し合うことがありますか?
- 子どもが先生を嫌いだと言ったとき、あなたはどう寄り添っていこうと思いますか?子どもの話を聞きながら、背景に体罰が隠れていないかを確認し、行き過ぎた指導の場合は学校に相談を、愚痴の場合は受容と共感をしていきましょう。
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