近年、「熟年離婚」(結婚20年以上の夫婦が離婚すること)が増えています。しかし、実際に離婚を経験した男女に話を聞くと、感じるメリット・デメリットには大きな違いがあるようです。
離婚問題に関する情報メディア「ツナグ離婚弁護士」を運営する株式会社Clamppyが行った調査によると、熟年離婚の経験者1,335人を対象にしたアンケートで興味深い結果が明らかになりました。
調査データを基に、熟年離婚を経験した男女がそれぞれどのようなメリットやデメリットを感じているのかを詳しく見ていきます。
熟年離婚のメリットは男女で異なる?

image by:ツナグ離婚弁護士(株式会社Clamppy)
まず、熟年離婚をしてよかったと感じる理由として、全体では次のような点が挙げられました。
- 金銭面で楽になった
- 親戚付き合いがなくなった
- 仮面夫婦を演じる必要がなくなった
意外にも「金銭面で楽になった」という意見が23.8%と一番多い結果になりましたが、男女で見るメリットランキングを見ればこの結果にも納得です。
男女別のメリットランキング

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「金銭面で楽になった」と感じているのは、女性の17.6%と比べ男性が30.1%と圧倒的に多い結果になりました。
昔と比べ最近では、共働きの家庭が増えていますが、男性が経済的に一家を支えている家庭も未だ多く残っており、熟年離婚をすることで「経済的な負担が減った」としてメリットに感じている方が多いようです。
また、女性がメリットに感じている意見を見てみると、「仮面夫婦を演じる必要がなくなった」(23.8%)や「親戚付き合いがなくなった」(21.4%)といった意見が多く、家庭や親戚関係から解放され、メンタル面において自由を手にいれたことをポジティブに捉えているようです。
男女で違う離婚後不安に感じること

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デメリットに関して調査したアンケートでは、全体で最も多かった回答が「デメリットはない」(35.3%)という意見でした。
しかし、それ以外のデメリットについて見てみると、男女で大きな違いがあることがわかりました。
男女別のデメリットランキング

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この結果から、男女でデメリットと感じていることに大きな違いがあることがわかりました。
男性は「デメリットはない」(27.2%)に加えて、「家事が大変になった」(30.0%)や「孤独を感じるようになった」(27.7%)などと回答した方が多くいます。
一方で女性は「デメリットはない」(43.2%)という意見が圧倒的に多く、次いで「金銭面で不安が出てきた」(24.4%)といった経済的なデメリットを感じていることがわかります。
それでは、不安に感じていることにおいて、男女別に意見を深掘りしてみましょう。