みなさんこんにちは。心理コンサルタントの飯田です。
きょうは、私が発行しているメルマガの読者さまから「小学生、特に低学年の子との信頼関係の作り方を教えてほしい」とご要望をいただきましたので、「小学生の我が子との信頼関係の作り方」についてお話しします。
信頼関係のベースになるもの
まずは、信頼関係のベースになるものについてお話ししましょう。
カウンセリングやメンタルトレーニングをするとき、もっとも大切なことは、相手との信頼関係です。これがないと、先には進めません。
他人から「頑張って」と言われるより、知人から言われるほうが「頑張ろう」と思うでしょう。知人から言われるより、親友から言われるほうがテンションが上がるでしょう。
では、この違いは何かと言うと…『信頼度』の高さです。それでは、どうしたらこの『信頼度』を高められるでしょうか。それは、「相手の話をじっくり聞くこと」です。
たとえば、「ネコが好き」と相手が言ったとき。その理由を聞かずに「本当、ネコいいよね。私も好き。ツンデレなところが最高だよね!」とすぐに自分の話をする人がいます。
一方で「ネコが好き。瞳が綺麗だし、マイペースだし、仕草も可愛いし、結構ヤンチャなところもあるし…」と最後まで相手の話を聞いてくれる人のほうが、信頼されるのです。
「話を聞く」は、信頼関係のベースになります。信頼している人から叱られるから、言うことを聞きます。信頼している人から褒められるから、嬉しくて頑張ろうと思います。信頼している人からアドバイスされるから、「やってみよう」と思います。
低学年の我が子との信頼関係の作り方
たとえば、8歳の子どもが料理を手伝いたくて「卵を割りたい、包丁を使いたい」と言ってきたとします。それに対し、親は「卵を割るのはママ/パパがやるから、玉子をとくのをやって」と言う。さらに、
親「包丁は危ないからダメだよ」
子「友達は使っているよ」
親「友達は関係ない、包丁はダメ。ママ/パパがやっていいということだけやって」
子「もういい、何もやらない」
このようなやり取りを重ねていると、子どもは「自分はダメな子なんだ」とか「親から信頼されていない。信じてもらっていない」と思い込んでいきます。
このようなときの的確な接し方は、
子「卵を割りたい」
親「いいね、玉子割りデビューしようか!」
子「うん、やってみる」
子「包丁も使ってみたい」
親「おー、挑戦してみるか」
子「挑戦する」
親「よし、最初にお手本見せるから見てて」
子「うん、わかった」
このように子どもが意志をもったことを否定しないで、受け止める。応援する。すると、子どもは「信じてもらっている」と感じて、この積み重ねが親と子の信頼関係につながります。
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